- 発行日 :
- 自治体名 : 愛知県新城市
- 広報紙名 : 広報しんしろ ほのか 令和7年10月号
■[第19話]保護司会・更生保護女性会 麻薬・覚醒剤・大麻乱用防止運動
厚生労働省と都道府県では、10月1日から11月30日までの間、「麻薬・覚せい剤乱用防止運動」を実施しています。
麻薬、覚醒剤、大麻、危険ドラッグなどの薬物乱用は、乱用者個人の健康上の問題にとどまらず、各種の犯罪を引き起こすなど、社会全体の利益に計り知れない危害をもたらします。この運動は、これら薬物の乱用による危害を広く知らせ、1人1人の認識を高めることで、薬物乱用を根絶することを目的としています。
◇法律が改正されました
昨年大麻に関する法律が改正され、これまでに法律により禁止されていた大麻などの「所持」や「譲渡」などに加え、新たに「施(使)用」も禁止されました。違反した場合、「7年以下の拘禁刑(単純所持・施用などの場合)」という重い刑罰が科せられます。
◇若者への影響が懸念されます正しい情報を得ましょう
インターネットなどでは、「大麻は身体への悪影響がない」、「依存性がない」などの誤った情報が氾濫していますが、大麻の有害性は、特に成長期にある若者の脳に対して影響が大きいことも判明しています。
国立精神・神経医療研究センターが実施した「薬物使用に関する全国住民調査」によれば、15歳~64歳までの一般住民のうち、約130万人が大麻を使用したことがあると報告されています。
また、同センターが中学生を対象に実施した「飲酒・喫煙・薬物乱用についての意識・実態調査」においても、大麻使用経験者の増加が報告されています。大麻使用に誘われる経験も増加しており、特に20代が誘われる機会が多くなっています。
一方で、若年層を中心に大麻使用に対する意識の変化がみられ、「少しなら構わない」「個人の自由である」という考えが、10代~30代の若年層で増加しています。アメリカの一部の州で、大麻の医療目的での使用や、嗜好目的での使用が合法化されたことが、こうした意識の変化に影響を与えている可能性があります。
大麻はうつ病や記憶の障害を引き起こすなど、メンタルヘルスにも悪影響を与えます。間違った情報に流されず、正しい知識で判断しましょう。
出典「麻薬覚醒剤乱用防止センター、警察庁大麻対策のためのポータルサイト」
・大麻の有害性(出典:厚生労働省「薬物乱用防止読本 健康に生きようパート3」

新城保護司会、更生保護女性会は毎年大型店舗、軽トラ市などで啓発活動を実施し、啓発資材を配布しています。
問合せ:福祉課
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