くらし 令和7年度 施政方針

知立市長 石川 智子

■はじめに
市民の皆様の大きな期待に応えられるよう、市政の発展のため、誠心誠意身を粉にして取り組む覚悟であります。令和7年度にあたり、私の所信の一端を申し述べさせていただきたいと存じます。
市政運営につきまして、就任時に掲げました3大政策であります「18歳までの医療費無料化」、「高齢者や障がい者への見守り・買い物・移動支援の充実」、「知立駅前に生涯学習施設の設置」を大きな柱とし、「子育て支援」、「質の高い教育」、「災害、犯罪対策」、「福祉・健康・長寿」、「駅周辺整備」など10テーマ72政策を念頭におき、実現に向けて努めてまいります。
また、令和7年は、知立市制55周年にあたります。そして、終戦から80年、阪神・淡路大震災から30年の節目の年でもありますので、平和都市宣言、人権尊重のまち宣言を行っている知立市としても、より一層、平和、人権及び防災について考えてまいります。

■喫緊の課題への施策について
喫緊の課題である物価高騰、学校施設の大規模改修(学校生活環境改善)、防災(避難所の安全衛生管理)に対応すべく取り組んでおります。
〔物価高騰対策〕
・入学祝金支給事業
小中学校に入学されるお子さんがいらっしゃるご家庭に対し、子ども1人3万円を支給する事業です。
・電子クーポン事業「まんぞくーぽん」
LINEを活用し、市内事業参加店舗で1,000円以上ご利用された場合に、300円の割引が受けられます。実施に伴い、高齢者の方やスマートフォンに不慣れな方には、利用促進に向けた操作方法などの相談への対応も行ってまいります。
・省エネ活動の推進にも繋がる、省エネ家電への買替えの推進
ご家庭のエアコン又は冷蔵庫を、省エネ基準達成率100%の製品に買替えをされた市民の皆様に対し、購入金額に応じ、補助金をお支払いする事業です。

〔学校施設の大規模改修(学校生活環境改善)、防災(避難所の安全衛生管理)〕
・安心・安全な学校施設環境整備の推進
学校施設の老朽化による猿渡小学校の南西校舎の校舎長寿命化改良工事と知立東小学校の屋内運動場の床改修工事と、避難所備品の拡充となる簡易式の「ラップ式トイレ」32基を整備するよう進めてまいります。

■第7次知立市総合計画(P8)・令和7年度当初予算(P6~7)
令和7年度から新たに本市のまちづくりの全体方針を定めた「第7次知立市総合計画」が始まります。活気・活力のあるまちづくりを進め、大切にしてきた歴史を活かし、また、市民の皆様に安らぎやにぎわいを感じていただけるまちを目指すことで、本市にさらに誇りと愛着を持っていただけるよう、5つの方針を設定しております。詳細については8ページをご覧ください。
令和7年度当初予算は、第7次知立市総合計画の初年度となる予算で、大変重要な位置づけであると考えており、総合計画の目指すべき将来像の実現に向けた編成としております。
具体的に申しますと、知立駅の高架利用が段階的に供用開始され、駅周辺の整備等も着実に進んできており、西新地地区では再開発事業の計画概要が決定し、知立駅周辺公園の整備計画も本格的な検討を開始しました。知立駅前は大きく変容を遂げようとしており、ハード面の整備だけではなく、ソフト面での取組も、さらにすすめていくことを意識いたしました。
また、人件費や物価高騰により歳出が膨らむ中ではありますが、市民の皆様に住み続けたいと思っていただけるよう、子育て支援から高齢者支援まで、幅広い市民サービスの拡充を意識しております。主要事業については6~7ページをご覧ください。

■効率的、効果的な運営に向けた行財政改革について
令和7年度当初予算では、正規職員の給与改定・会計年度任用職員の報酬改定による人件費、障がい福祉サービス等の扶助費、高齢化による社会保障関係費の増額が見込まれ、また、物価高騰による光熱費や物件費、普通建設事業費などの増額なども見込んでおり、一般会計の予算額は、過去最大規模となっております。
このように厳しい財政状況下においても、高校生世代の通院医療費無料の拡充や、小中学校屋内運動場へのエアコン・太陽光発電設備の設置、帯状疱疹予防接種への助成、自治体システム標準化への対応など、実施しなければならないことが数多くありますが、着実に進めてまいります。
多様化する行政課題に対応するためには、ふるさと納税や企業版ふるさと納税をはじめ、自主財源の確保をすることはとても重要なことだと思っています。100年に一度のまちづくりから、100年先も続くまちづくりを目指し、皆さんの想いをつないで輝く未来をつくっていけるよう、職員一丸となって取り組んでまいります。

施政方針の全文は市ホームページ(本紙上記QRコード)に掲載しています。