くらし 令和7年度当初予算(1)

令和7年度当初予算は、一般会計・特別会計・企業会計の総額で447億3,800万円(前年度比4.4%増)となりました。
令和7年度においては、第7次知立市総合計画の初年度となっており「[輝くまちみんなの知立]にぎわう・つながる自分らしさをかなえるまち」の実現に向けた編成としております。知立駅の高架利用が段階的に供用開始され、駅周辺の整備等も着実に進んできており、西新地地区では再開発事業の計画概要が決定し、知立駅周辺公園の整備計画も本格的な検討を開始し、知立駅前は大きく変容を遂げようとしています。また、子育て施策として、高校生世代の通院医療費の無償化や小中学校体育館に空調設備を設置する予算を確保しています。カーボンゼロ施策としては、引き続き地球温暖化対策設備補助事業を実施し、小中学校の屋上に太陽光発電設備を設置するとともに、設備更新の際は省エネルギーのものを採用していきます。デジタルトランスフォーメーション(DX)として、地方公共団体情報システムの標準化対応事業を実施するとともに、家からなかなか出られないひきこもりがちな児童生徒にメタバース(仮想空間)上で学習したり他者と交流したりする機会を設ける取り組みを行います。物価高騰対策として、引き続き学校給食費は据え置き、また、災害対策として、令和6年度から継続中の防災行政無線(同報無線)の更新、水道管の耐震化、県などの防災関係機関等との高度な情報通信ネットワーク網の整備などを実施するとともに、企業立地推進事業、知立蔵福寺土地区画整理事業など将来の知立市のまちづくりに必要な予算を、限られた財源を有効に活用し、優先順位を決めて予算編成を行いました。

■一般会計

▼用語の解説
○歳入
市税/市民税など、市に納められた税金
国庫(県)支出金/国(県)からの補助金、負担金など
地方消費税交付金/県で徴収された地方消費税の2分の1に相当する額について、人口や従業者数などにより市町村に交付されるもの
繰入金/基金の繰入れなど

○歳出
民生費/児童・高齢者・障がい者福祉などに要する経費
土木費/道路・河川・公園の整備、土地区画整理事業、市営住宅の管理などに要する経費
教育費/学校教育や社会教育などに要する経費

■令和7年度主要事業
▼一般会計
令和7年度当初予算に計上した主要事業について、第7次知立市総合計画で位置付けた基本計画の区別に沿って紹介します。

(1)結婚・出産・子育て期に住み続けたいまちをつくる
○子育て世帯訪問支援委託事業
〔新規〕1,268千円(子ども課)
子育てに対し不安や負担を抱える子育て世帯や妊産婦、ヤングケアラーが居住する家庭に支援員が訪問することで、家事・育児等を支援するとともに、虐待リスクの高まりを未然に防ぎます。

○認定こども園移行支援事業
〔新規〕3,105千円(子ども課)
家庭において養育を受けることが一時的に困難となった子どもなどに保育を行う「一時保育事業(一般型)」を実施する民間事業者を支援することで、保護者が利用を希望するときに利用可能な体制を確保します。

○不登校対応オンライン学習支援実施事業
〔新規〕2,578千円(学校教育課)
家からなかなか出られないひきこもりがちな児童生徒の学びの場、社会性を育む場としてメタバース(仮想空間)上で学習したり他者と交流したりする機会を設けることで、子どもたちの社会的自立につなげます。

○早期適応教室推進事業
〔継続〕32,096千円(学校教育課)
早期適応指導員を配置することで、外国人児童生徒への初期の日本語教育などを行い、小中学校生活への早期適応を図ります。

○コミュニティ・スクール推進事業
〔継続〕2,200千円(学校教育課)
小中学校にコミュニティ・スクールを開設することで、学校と地域住民の連携を進め、地域全体で子どもの成長を図ります。

(2)居住地として選択される新たな流れをつくる
○知立駅周辺賑わいづくり事業
〔継続〕2,430千円(経済課)
知立駅周辺土地区画整理事業地内の公共空間を利用してイベントを実施することで、知立市や知立駅周辺の魅力の向上や新たな来訪者を増やします。

○知立駅周辺エリアプラットフォーム事業
〔継続〕6,470千円(経済課)
知立駅周辺の将来像を明確化した未来ビジョンの実現のため、官民連携の組織として、知立駅周辺エリアプラットフォームを運営することで、公共空間の利活用や居心地が良く歩きたくなる空間の整備など知立駅周辺エリアの魅力向上につなげます。

○鳥居地区土地区画整理事業
〔臨時〕3,300千円(まちづくり課)
○知立蔵福寺土地区画整理事業
〔臨時〕4,548千円(まちづくり課)
区画整理を行うことで、良質な住宅地供給や街並み、新たなコミュニティ形成を図ります。