くらし 特集 安全・安心なまちに みんなで消防!(1)

市には、消防士だけでなく、防火意識を高め、安全・安心を守るために活躍するたくさんの地域のかたがいます。今回は、さまざまな世代のかたが活動している、少年少女消防団・消防団・女性消防クラブを特集します。

■国や県に比べて出火件数が少ない尾張旭市
令和5年は、全国的に出火件数が増加していますが、本市では、毎年少ない件数を維持しており、地域の活動が実を結んでいることがうかがえます。

■子どもの頃から防火・防災意識を!少年少女消防団
命や暮らしを守ることの大切さを学び、考え行動し、災害発生時の適切な対応を目指して活動しています。地域と関わりを持ち、消防関係者とも交流することで、地域社会への貢献や人間形成の育成にもつながります。現在、69人のかたが活躍しています。 ID:2593

対象:市内在住・在学の小学5年~高校3年生
活動:月に1・2回程度、土・日曜日中心
POINT…部活動や習い事と並行して活動できます!

○1年の主な活動
4月
・入団式
5月
・消防団観閲式での訓練披露
7月
・水防訓練(消防団と連携)…土のう作りや土のう積みなど
・花火講習会
8月
・防災施設見学会
9月
・全国少年消防クラブ交流大会
10月
・総合防災訓練…来場者へ初期消火方法の指導
・市民消防ひろば
11月
・秋の火災予防運動…街頭啓発
・合同消防訓練
1月
・消防出初め式
2月
・少年少女消防団体験
3月
・春の火災予防運動…消防車両による啓発

○「特に優良な少年消防クラブ表彰」を初受賞!
県で837あるクラブから1クラブだけ受賞できる賞で、平成25年から10年間の火災予防啓発活動などが高く評価され、昨年10月に受賞しました。

○少年少女消防団から消防団員に!
「活動を通して人としても成長、大人になっても地元へ貢献」
小学生の時、何か続けたくて、少年少女消防団に入団しました。消火器の使い方など、普段経験できないことを学べたり、違う小学校の友達ができたり、中学生になるとより消防の大切さを感じるようにもなりました。消防署員のかたなど、いろいろな世代のかたと活動できる楽しさがあり、部活動と並行しながら、最後まで、無理なく続けられました。
また、イベントなどで、多くの人へ啓発活動や消火指導などをするため、人と話すことが好きになりました。どう伝えたら分かりやすいか、人への教え方を学ぶこともできて、大学生活でもとても役に立っています。
現在は、少年少女消防団で培った知識や経験を生かして、消防団員として活動しています。地元へ貢献できていたらうれしいですし、これからも続けていきたいです。
佐藤祐貴人さん

問合せ:消防総務課
【電話】51-0861

■性別関係なく、18歳以上、活躍中!消防団
消防本部や消防署と同じく、消防組織法に基づき設置される消防機関で、団員は非常勤特別職の地方公務員となります。大学生や会社員、自営業のかたなど、現在、122人のかたが活躍しています。 ID:2586
POINT…年間を通じ、休日などに、さまざまな訓練や研修があり、無理のない範囲で活動に参加できます!

消防団は、市内を6つに分け、各地域に配置されています。各消防団施設に、消防ポンプ自動車など消防資機材が配備され、地域で発生した火災などにすぐに駆けつけられるよう、毎月2回点検・整備をしています。

●消防団の活動
○1年の主な活動
5月
・消防団観閲式…市長による消防団などの視察
7月
・県消防操法大会
・水防訓練
10月
・総合防災訓練…倒壊家屋救出訓練
・市民消防ひろば
11月
・秋の火災予防運動…街頭啓発
・合同消防訓練
12月
・年末夜警
1月
・消防出初め式
・街頭啓発
3月
・春の火災予防運動…消防車両による啓発
・合同消防訓練
POINT…初めてのかたを対象とした訓練もあります!

○災害時の主な活動
・初期消火や消防署員の後方支援などの消火活動
・地震や風水害など発生時の救助活動
・台風や集中豪雨など発生時の水防活動

●本市初!女性消防団員として操法大会に出場
「地域の温かさを感じられる、みんなで活動できる場所」
消防士になりたくて、就職説明会で消防団の存在を知り入団しました。消防の知識などを学べ、実際に災害時の活動・訓練に参加しています。普段関わらない世代のかたとコミュニケーションを取ることもでき楽しいです。
県消防操法大会でも、消防士のかた、出場したことのある消防団員のかたが教えてくださりとても勉強になりましたし、いろいろな分団のかたが準備などサポートしてくださり、地域の温かさを感じました。
また、活動をしていると、女性の消防団員の必要性を感じるときがあります。やはり災害の現場では、女性の人に寄り添える女性団員がいることはとても大切だと思います。自分の地域には私以外に女性団員はいませんが、分団を越えた交流もあります。また、女性だから活動しづらいと感じたことはありません。消防団は、性別問わず活動できる場所だと思います。
井川玲菜さん

○県消防操法大会
・県内の消防団員が日頃の訓練で培った消防用機械器具の操作技術を競う大会
・市消防団は、消防車からの放水技術を競う「ポンプ車操法」に参加

●消防団員、募集中!
対象:市内在住・在勤・在学の18歳以上のかた
待遇:
・年額報酬
・出勤手当(災害活動・訓練)
・公務災害補償
・被服の貸与
・退職報奨金
・表彰制度
・消防団応援事業所制度
応募方法:電話か直接

「なくてはならない存在、消防団に入りませんか?」
消防団は、地域で起きた火災に消防署員よりも早く着ける場合もあり、消防署の応援をするなど、地域を守るために必要な存在だと思っています。
防火・防災に関する知識を得られるだけでなく、幅広い年齢の地域の仲間ができます。団員には、性別に関わらず、仕事をしながら、また、学業に励みながら活動している人もいます。みんな、和気あいあいとしていて、地元のつながりも感じ、ずっと続けています。
一緒に安全・安心なまちにしていきましょう!皆さんの入団を待っています。
消防団長 松原茂樹さん

問合せ:消防総務課
【電話】51-0861