文化 柴田市長コラム 足下(そっか)に泉あり! vol.28

■おいしい紅茶のまち
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5月下旬、東海市長会議が静岡県で開催された折、本市で開催している「紅茶フェスティバル」に10年連続参加の袋井市の「西村農園」さんを訪問しました。美しい茶畑を案内していただき、併設のカフェで、お茶づくりの熱い想いをお聞きできました。
同催事は平成24年から続く、国内最大規模の紅茶イベントに育ちました。では、そもそも本市が何故「おいしい紅茶のまち日本一」を標榜し、PRしているのか、お話します。
もちろん勝手に名乗れるはずもなく、日本紅茶協会が認定する店舗数が日本一多いからです。「紅茶の日」の11月1日に毎年発表され、本市の認定店は人口比で平成23年から連続日本一で、昨年は15店舗で実数でも1位、名実ともに日本一です。2連覇が懸かる今年の発表が気になるところです。
では、この盛り上がりの元は?それは、堀田信幸さん(TEAS Liyn-anオーナー)の存在無くしては語れません。平成15年に自店が協会から認定されると、日本一を目指して、観光協会の有志と共に、市内の他店を回って申請を働きかけます。「おいしい紅茶のまち」運動の牽引役であり大功労者です。ここ数年、国産茶葉による「和紅茶」がブームで、やっと時代が到来した感があります。堀田さんの先見の明に脱帽です。
最後に、「紅茶の日」の日付も気になりますね。天明2年(1782)、伊勢国の白子港(現・鈴鹿市)を出港した廻船が嵐に見舞われ、船頭の大黒屋光太夫はロシア領アリューシャン列島に漂着。帰国許可を得るためシベリアを横断し、女帝エカテリーナ2世に謁見します。気に入られたようで、寛政3年(1791)11月1日、女帝に招かれて日本人として初めて正式な茶会で本格的な欧風紅茶を飲んだ、という逸話によります。
話のネタで使ってください。