- 発行日 :
- 自治体名 : 愛知県田原市
- 広報紙名 : 広報たはら 令和7年7月号
■養鶏のおはなし
田原市は養鶏も盛んで、市内では約110万羽の鶏が飼育されています。
今回は養鶏について、ご紹介します。
▼養鶏の種類
養鶏の種類は大きく分けて、卵用鶏(レイヤー)と肉用鶏(ブロイラー)の2つに分けられます。市内では、卵用鶏が約95万羽、肉用鶏が約20万羽飼育されています。
現在の卵用鶏や肉用鶏は、長い年月をかけて品種改良の研究を積み重ねて作られました。従って、祖先は同じニワトリですが、何年もかけて卵をたくさん産む鶏を選んで作られた鶏種がレイヤーといわれ、より早く大きく体重が増加するように選んで作られた鶏種がブロイラーといわれます。
▼卵用鶏について
卵用鶏は毎日一個卵を産むと言われていますが、排卵されてから固い殻を持った卵が産まれてくるまでに約24〜25時間かかるため、厳密には1日に1個以上の卵は産めません。また、鶏が夜寝ている時は卵を産みません。このようなことから、数日間卵を産み続けた後は、1日または2、3日間産むのを休み、再び数日間卵を産み続けます。また、鶏は年をとるにつれてだんだん卵を産まなくなります。産卵数は品種によりますが、年間約280個程度の卵を産みます。
▼肉用鶏について
田原市では愛知県のブランド鳥と言われている「名古屋コーチン」が多く育てられています。名古屋コーチンは、県農業総合試験場が改良・開発し、県畜産総合センター種鶏場を通じて普及を図っています。近年は、食肉用鶏としての改良が進み、高級鶏肉として全国で販売されています。
▼卵や鶏肉を消費しよう!
養鶏農家は、配合飼料の高止まりや毎年発生している高病原性鳥インフルエンザへの対応などに日々苦慮しながらも、皆さんに安心安全高品質なおいしい畜産物を提供するため努力しています。
私たちも畜産物を消費することで、畜産農家を応援しましょう。
問い合わせ:農政課
【電話】23-3517