- 発行日 :
- 自治体名 : 愛知県弥富市
- 広報紙名 : 広報やとみ 令和7年7月号
◆戦争の悲惨さを知る
弥富北中学校 加藤 秀明(かとう しゅうめい)
【平和記念資料館としげるちゃん弁当】
僕は、広島研修でガイドさんのお話を聞いたり当時のまま残されたものを見たりするなど、実際に広島に行ったことで、戦争の悲惨さをより深く知ることができたと思います。平和記念資料館では、原爆の被害に遭った方の写真や遺品を見ました。それらを通して、戦争には言葉や数字では表せないものがあり、今の平和な世の中の陰に隠された歴史を肌で感じました。
また、決して豪華とは言えないしげるちゃん弁当を食べたとき、僕は「戦争をしていた時代では、これでもごちそうだったのだ」と思い、なんとも言えない気持ちになりました。
【広島研修を終えて】
僕は、広島研修に行ったことで自分の心に変化があったと思います。僕は、広島に行く前から戦争については知っていました。学校で既に学んでいたからです。しかし、僕が知っていた「戦争」は数字やデータ上のものに過ぎませんでした。広島で実際に目にしたものからは、言葉では言い表せない悲惨さや悲しみを感じました。ここで学んだことは平和な世界をつくり上げるために大切なことだと思うので、この貴重な経験を生かしていきたいと思います。
◆語り継ぐ想い
弥富北中学校 大河内 虹心(おおこうち にこ)
【原爆の被害】
広島研修に参加する前は、原爆が落とされたことで広島にどのような被害があったのか、どれほどの人たちが亡くなったのかを学んでも、正直本当にそこまでの規模だったのかと疑問に思っていました。しかし、実際に平和記念資料館や被爆者たちの写真を見て、衝撃を受けました。自分がいつも見ている世界とは異なる、植物も建物も何も無くなってしまった広島を見て、どれだけ人々は苦しんだのかと思うと、本当に悲しい気持ちになりました。広島の方々は、遺品を展示することで、戦争が人々の日常を奪ったということを伝えたいのだと感じました。
【広島研修を終えて】
広島研修を通して、人々がどれだけ苦しんだか、ここでどれほど悲惨なことが起きたのかを知ることができました。当時の遺品や残された物からは、大きな悲しみが伝わってきました。遺族がどのような気持ちでこれらの品を展示したのかを考えると、とても心が苦しくなりました。私たちはこの苦しみを後世に伝え、二度とこのようなことが起こらないようにしなければなりません。そのために、さまざまな世代の人たちへこの学びを伝えていくことが私たちの使命であると強く思いました。