健康 今月のHOT NEWS 安心して認知症になれるまちTOGO

9月は認知症月間、9月21日は認知症の日です

オレンジ色は、認知症支援・普及啓発のシンボルカラーです。東郷町には認知症の理解についてマリーゴールドを通して啓発してくださる人たちがいらっしゃいます。
「あなたのそばの花壇にも」認知症のことを思って植えられたマリーゴールドがあるかもしれません。

若い人でも若年性認知症と診断されることはありますが、認知症の最大の原因は、加齢です。
だからこそ、誰もが年を取れば認知症になる可能性があるという心構えが大切です。
認知症になっても、今までと同じように、このまちで笑顔で暮らせる、そんな「安心して認知症になれるまち」を東郷町は目指しています。

■今まで通りのあたたかな交流を
「認知症」と診断されたとしても、すぐに何もわからなくなったり、何もできなくなるわけではありません。周りのちょっとした手助けがあれば、まだまだできることはたくさんあります。親切心から、周囲が本人に代わっていろいろやってあげることはよくあります。しかし、「本人ができることまでとりあげてしまって、本当にいいのかな」と一度立ち止まって考えてみませんか。
近年、認知症があっても活躍する人が増え、認知症に対する捉え方も大きく変わってきています。認知症という生活上の困難を抱えていても、前向きに暮らしている人がたくさんいます。
本町では10月28日に、若年性認知症と診断された丹野智文さんをお迎えし、講演会を開催します。ぜひ認知症とともに生きる当事者のメッセージから認知症について学びましょう。

■イベント情報
●丹野智文さん講演会「認知症とともに生きる」
日時:10月28日(火) 14:00~15:00
場所:いこまい館多目的室A
対象:誰でも(町内在住者優先)
定員:300人
申込み:9月30日(火)までに高齢者支援課(【電話】0561-56-0753)へ電話
または二次元コードから申し込み(抽選制。1人2枚まで) ※二次元コードは本紙参照

●出張「おれんじドア」(丹野智文さん本人ミーティング)
日時:10月28日(火) 15:30~16:30
場所:いこまい館ランチルーム
対象:認知症の本人、未診断であるが不安がある人
申込み:10月21日(火)までに高齢者支援課(【電話】0561-56-0753)へ電話
または二次元コードから申し込み ※二次元コードは本紙参照

▽本人ミーティングとは?
認知症の当事者が集まって、日ごろの思いや生活上の苦労・工夫について話す集まりのことです。普段、自分の思っていることを率直に言葉にできる機会はありますか?話を聞いているだけでも大丈夫です。ぜひ、同じ認知症の仲間に出会ってください。

▽おれんじドアとは?
丹野さんが代表をしている認知症当事者の集いで、「認知症と診断された人の、その不安を一緒に乗り越えられたら…」という思いで運営されています。

■ついつい、サポートしすぎていませんか?
●SCENE.1 料理を作るとき
認知症の人にとって、段取りを考えることは難しくなりやすいです。そのため、料理の手順を頭に浮かべながら作業をするのは苦手になりやすい傾向があります。しかし、調理の全てができなくなっていることはなく、「次の手順はこれですよ」の声さえあれば、包丁で食材を切ったり、お鍋の中身を炒めたり、できることも多いのです。

●SCENE.2 誰かに、何かを尋ねられたとき
代わりに答えてしまっていませんか?時間をかければ、言葉が出てくるときもあります。どんなことを言いたいと思っていたか、一緒に考えるのもよいですね。

▽アドバイス
料理をする、何かを決める、誰かと話す、そんな日常にあふれる場面において、一部の生活動作ができなくなったからといって、その全てを代わりに行うことは本当に本人のためになるのでしょうか?料理がおいしくできた時の達成感や、誰かと会話をして笑うこと、一つ一つは小さなことですが、それが本人の楽しみや自信につながります。

■認知症本人と家族のいこいの場さくらんぼ体験レポート
7/18に行われた「さくらんぼ」に参加しました。これは、物忘れが出てきたことで、家に閉じこもりがちになっている人とその家族に向けた支援プログラムです。介護支援専門員や社会福祉士といった専門家も参加するので、気兼ねなく困り事の相談もできます。
この日は認知症本人と家族が10人以上参加しました。中には毎月参加している常連のご夫婦もいるそうです。はじめにコーヒーを飲みながら簡単に自己紹介をして、近況を話し合います。「最近は食欲がないけれど、今日はここへ冷やし中華を食べに来ました」などの話に笑いがおこり、和気あいあいと会が進行します。お昼が近付くと、みんなで料理の準備をします。会話を続けたい人はそのまま仲間と話し込んでいるなど、思い思いに過ごしています。
今日のメニューは冷やし中華とゼリーのデザートです。「包丁名人」と呼ばれている人の手さばきは見事で、みんなで盛り付け、あっという間においしそうな冷やし中華ができあがりました。
会話をしながら楽しく食事をして、次回のメニューを決めてお開きです。参加者の皆さんの、リフレッシュした様子が印象的でした。
(P20で9/19の開催分についてご案内しています。)

問合せ:NPO法人地域の応援団えがお 担当:山下、村松
【電話】052-807-0756

■認知症について、もっと理解をしたいと考えたら
・認知症サポーター養成講座:9月14日(日) 10:00~11:30
・認知症サポーターステップアップ講座:9月20日(土) 10:00~11:30
・認知症ボランティア講座andひとり歩き声かけ講座:9月28日(日) 10:00~11:30
詳しくは、二次元コードからご覧ください ※二次元コードは本紙参照

問合せ:高齢者支援課
【電話】0561-56-0753