- 発行日 :
- 自治体名 : 愛知県武豊町
- 広報紙名 : 広報たけとよ 2025年7月号
醸造の郷として知られる武豊町には、住んでいても知らないことが多い六つの蔵元があります。そんな蔵元をめぐって、こだわりやおいしさの秘密についてお話を伺います。
【KURA 蔵 2】 丸又商店(まるまたしょうてん)
◇江戸時代から続く老舗
丸又商店は文政12年(1829年)創業。その歴史なんと197年!あと3年で200周年を迎える老舗中の老舗です。武豊町制50周年の年には「武豊町で一番古い店」として、町からトロフィーを贈られています。
「ここまで続けられたのは、日本人にとって「溜(たまり)」が必要とされてきたから。そして先代たちが、正直に商売をしてきたから。何より思いの後を継ぐ人がいたから」と語る出口家9代目、丸又商店としては6代目となる当主、出口智康(でぐちともやす)さん。
◇風土と蔵元の優しさが生み出した味
丸又商店のこだわりについて聞いてみると「実はこだわりは無いんです。安心・安全を当たり前に自然に提供できるようにという思いでやっています」そんな蔵元の「当たり前の仕事」への思いは商品にも表れています。料理の味がすぐに決まる「万能調味料」や「すきやきさん」には忙しいお父さん、お母さん達が簡単に料理できるようにという気持ちが込められています。「便利なタレで料理の時間が短くなった分、家族団らんの時間が増えるといいな」と。
他にも有機栽培の大豆を使った「オーガニックたまり」は、素材だけでなく醸造する蔵の環境や大豆の栽培方法など生態系まで気遣って作られています。
武豊町の風土が育んだ、丸又商店の「溜(たまり)」には旨味だけでなく蔵元の優しさがしみ込んでいます。
「今回はこちらの蔵を紹介するよ!」
※詳しくは本紙をご覧ください。