健康 令和6年度 フレフレ教室結果報告 設楽町フレイル対策個別支援
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- 発行日 :
- 自治体名 : 愛知県設楽町
- 広報紙名 : 広報したら 2025年2月号
3か月間で運動機能が改善、実感の声も多数
■3か月でフレイルを予防
要介護状態の前段階である“フレイル”は、運動や食事などの見直しで健康な状態に改善する可能性があります。
そこで、設楽町では3か月間でフレイルの予防・改善を目指す「フレフレ教室」を実施しました。令和6年度は通いの場(ロコモ予防教室など)でフレイルチェックを受けた方の中でフレイルリスクが高い方を対象にしました。参加者は2週間に1回、したら保健福祉センターまたはつぐ保健福祉センターへ来所し、医療専門職から30分間の個別支援を受けました。
令和6年度は19人の方に参加いただき、全員に歩幅や足腰の痛みなどの改善が見られました。
■ご参加いただいた方々からお喜びの声をいただいています
○起床時の体調が改善
前は朝起きた時に腰が強張った感じがしてたけれど、良くなりました。今では楽にベッドから出られます。(80歳代女性)
○ズボンを履くのが楽に
以前は壁にもたれてズボンを履いていたのですが、運動を始めてからは、もたれなくても履けるようになりました。(70歳代男性)
○すっと灯油が持ち上げられるように
5Lの灯油を持ち上げるとき、手すりを使わずに、すっと持ち上げられました。運動すると効果が出るんだなと思いました。(80歳代女性)
■3つの事業実績
○歩幅増加率100%
3か月間で参加者全員の歩幅が広くなりました。転倒する人は歩幅が狭いと言われており、歩幅の増加は転倒予防を促進します。
※p12「けんこう列車」に関連記事があります。
○痛み・生活のしやすさ改善率73.7%
足腰や関節の痛みが軽減することで、フレイル、閉じこもりの予防効果が期待されます。また、外出頻度が増えることで認知症の発症予防にも効果が期待できます。
○参加満足度100%
医療専門職が一人ずつ運動機能や病気などを聞き取りながらサポートしており、高評価をいただきました。参加者全員から「満足」と言っていただきました。
■スタッフの声
○理学療法士(足助病院 リハビリテーション室)
「老化は足から」という諺があります。足が衰えることで老化が進むことを意味しています。フレイルは健康な状態と要介護状態の中間の段階で、まさしく足腰が弱り始めた状態のことです。今回の事業では、はじめに足腰のチェックをしました。その後、3か月間の簡単な運動メニューを行ってもらいました。結果は6割以上の参加者で足腰の力が強くなり、腰や膝の痛みも改善していました。早目の対策で短期間でも効果が出ることが証明されました。
○管理栄養士(したら保健福祉センター)
参加者はたんぱく質やカルシウムを意識して摂っているという方が多かったですが、実際に摂ってほしい量を伝えた時に、「こんなには食べられていないね」と答える方が多くみられました。この教室を通して、参加者が食事について考えるきっかけになっていけたらと思います。
○保健師(したら保健福祉センター)
参加者の中には、「思っていたより体力が落ちていた」と話される方がいました。フレフレ教室では、この知らぬ間の体力低下を予防することができたと実感しています。令和7年度も多くの皆さんにご参加いただけることを願っています。
■令和7年度の開催予定
○令和7年度は住民健診結果をもとに実施します
次年度は令和6年度に住民健診を受けた75歳以上の方の中で、フレイルリスクの高い方にフレフレ教室の案内をお送りする予定です。「フレフレ教室」に参加することで自分に合った運動、自分にあった食事を無理なく続けることができます。
■ご案内が届いたら、ぜひお申込みください。
問い合わせ先:したら保健福祉センター
【電話】62-0901