くらし 津市長のメッセージ

■水害に備える津市の浸水対策成果とさらなる強化へ
津市長 前葉 泰幸

津市では、昭和35年度から雨水幹線やポンプ場を整備する「都市下水路事業」を進め、雨水対策を実施してきました。平成30年度までに整備した雨水幹線の総延長は3万4318m、総事業費約546億円に及びます。また平成30年度には「津市雨水管理総合計画」を策定し、令和元年度から10年間で総事業費160億円を計上。15の重点対策地区で集中的に浸水対策を推進しています。
昨年の台風第10号では、総降水量501mm、時間最大降水量73.5mmの非常に激しい雨を観測しましたが、昭和49年の集中豪雨の浸水被害と比較すると、ポンプ場などの排水処理能力は約5倍に向上し、浸水被害の面積は3583haから11.4haと大幅に縮減しました。その一方で、局所的ではありますが、道路が冠水した場所もあり、浸水対策をさらに進めることが肝要です。
現在、藤方第二排水区では事業費約57億円をかけ、直径3.4m、延長約1.5kmという規模の約1万3700tの雨水を貯められる、まるで“地下のダム”ともいうべき雨水管の築造を進めています。
今後も国の補助制度を有効に活用するなど着実に財源を確保し、市民の生命・身体・財産を守るため、雨水対策を強化してまいります。