- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県桑名市
- 広報紙名 : 広報くわな 令和7年5月1日号
文化は、人間が人間らしく生きるために重要な要素と言えるでしょう。
市では、桑名市文化協会を中心にさまざまな人が文化活動を行っています。
今月は、その中でも芸能と洋舞について、ご紹介します。
■文化活動をサポートする桑名市文化協会
毎年10月から12月にかけて行われる「桑名市民芸術文化祭」や、1月の「新春六華苑祭」を開催するなど、文化活動をする個人や団体をサポートしている桑名市文化協会。文学、美術、音楽、芸能(芸能、詩吟、洋舞)、演劇、茶華香道、社会文化、趣味教養、子ども文化の11部門があり、主に桑名市内で活動する団体や、桑名市内に居住または勤務・通学する個人であれば、誰でも入会することができます。平成5年に発足して以来、登録団体は徐々に増え、現在の登録団体は全79団体。それぞれが文化活動を楽しみ、それらを観賞する人もまた、楽しんでいます。
■子どもから大人まで、琴や三味線を楽しむ「ぐるーぷ束」
「ぐるーぷ束(つか)」は、琴(箏)、三味線、胡こきゅ弓うを教える瀬尾さんが代表を務めています。メンバーは子どもから大人まで年代は幅広く、初心者も経験者もいろいろ。普段は個人レッスンで、それぞれのペースに合わせて演奏を楽しんでいます。「琴は初心者でも『さくらさくら』なら10分で弾けるようになります。でも、そこからが奥深くて難しいんです」と瀬尾さん。琴は姿勢が音に反映されるため、正しい姿勢を保つ必要があることや、13本の弦からさまざまな音程を奏でるために柱じというパーツを動かして音を作っていく必要があるからです。
本来であれば、琴なら琴用の楽譜を基にレッスンをしますが、参加者からの「好きな曲を演奏したい」というリクエストにより、瀬尾さんが曲を聞いて楽譜に起こしたりしているそうです。時にはアニメソングを演奏することも。また、メンバーそれぞれの力量や課題を考えて練習曲を伝え、より効率的に上達できるように工夫しています。
「発表の場がないと上達しないし、充実感も得られない」との考えから、桑名市芸術文化祭や新春六華苑祭のほか、独自の発表会を企画・開催しています。それぞれのレベルに合わせて発表曲を選び、半年以上かけて練習します。バイオリンなどとコラボすることも。「これからも型にはまらない演奏をみんなで楽しんでいきたいです」と瀬尾さんは話してくれました。
▽教えてくれたのは
代表 瀬尾良子(よしこ)さん
ぐるーぷ束
活動場所:北勢堂教室(寿町)、自宅教室(大山田)
会員数:約30人
問合せ:文化協会事務局
(【電話】24-1361)
■踊る楽しさや美しさを追究するバレエ教室「スタジオ リラ」
きらびやかな衣装に身を包み、音楽に合わせて優雅に踊るバレエ。「子どものころから練習をしていないと踊れない」というイメージを持っている人も多いかもしれません。でも、スタジオリラでは幼児から大人の初心者まで、さまざまな人がレッスンをしています。「一番小さな子が集うデイジークラスは、音楽に合わせてスキップなどをするところから始めます。音楽に合わせて体を動かす楽しさを知ってもらえたら」と話すのは、バレエやミュージカルダンスなどを経験してきた堀田さん。小学2~4年生のコスモスクラスはバレエの基礎を学び、小学4年生~大人が所属するリラクラスはトゥシューズを履いて、ローズクラスは初心者の大人が無理なく楽しくレッスンします。
参加者の動機は「ダンスの習い事がしたかった」「体の柔らかさを生かしたい」「子どもの頃に憧れていたから」「レオタードが可愛い」など、さまざまです。初めは音楽に合わせて踊ることが楽しいという理由でも、だんだんと「もっと美しく」と追究したくなるのだそう。「先生は優しいけどダメだしは容赦ない(笑)。でも、だからこそ『できなかったことができるようになる』という達成感があります」と、参加者の1人である65歳の倉内さん。11歳の吉中さんは「年中からはじめて、ようやくトゥシューズがはけるようになってうれしい。もっと練習して、みんなに驚かれるくらい上手になりたい」と話してくれました。
▽教えてくれたのは
代表 堀田佳世子(かよこ)さん
スタジオリラ
活動場所:StudioLilas(蓮見町11)
会員数:約25人
問合せ:【電話】090-2578-9506
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問合せ:この記事については秘書広報課
(【電話】24-1492【FAX】24-1119)