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◆「戴冠(たいかん)の地鈴鹿」がここから
多くの方が、F1日本GP開催の熱気あふれる中でこのコラムを目にするのではないでしょうか。
現在、新名神高速道路鈴鹿パーキングエリアに、F1マシン「ウィリアムズ・ホンダFW11B」が展示されています。1987年、初のF1開催となった鈴鹿サーキットでネルソン・ピケが自身3度目のドライバーズチャンピオンを獲得したマシンです。
当時の日本GPは、シーズン終盤戦に組み込まれていたこともあり、1991年まで5年連続で鈴鹿サーキットがチャンピオン決定の舞台でした。また、それぞれの年に生まれた数々のドラマが世界中のファンを沸かせ、鈴鹿が「SUZUKA」として国際的な認知度を飛躍的に高めた時代でもありました。
その後、2022年のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の王座獲得まで、鈴鹿でのF1ドライバーズチャンピオンの決定は12回を数えました。モータースポーツの聖地鈴鹿は「戴冠の地」でもあるのです。その歴史の幕を開けた偉大なマシンの展示は、6月30日(月)までです。

中野能成(なかのよししげ)(鈴鹿モータースポーツ友の会事務局)