くらし まちを愛し、まちを元気に ナバリスト13

田中裕人(たなか・ひろと)さん
赤目警察官駐在所 警部補
松阪市出身。三児の父。2023年3月に名張に着任し、駐在所勤務は3カ所目。趣味のピアノや大学で学んだ健康運動などの知識を生かして、地域の防犯活動に取り組んでいる。地域の集まりや獅子舞に誘われるなど、一住民としても地域住民に慕われている。

■目指すは、アンパンマンみたいな駐在さん!
防犯の歌に合わせて体操をしたり、詐欺の事例を夫婦で寸劇したり。自分たちで作って家に持ち帰れる防犯カレンダーや防犯折り紙も考案しました。体験を伴うと、より記憶に残るんです。「駐在さんのおかげで詐欺に気づけた」という人もいて、俄然やる気も湧いてきます。だから、「もっと楽しみながら防犯意識を高めてもらえる工夫はないか」といつも頭がいっぱい。今は、地域の皆さんと一緒に寸劇できる􂑬新ネタ􀂌を考案中です。詐欺の手口はどんどん変わっていくので、常に啓発内容を更新していく必要があるんですよね。
駐在として赴任してきてから、赤目地域の皆さんが「今度これやるからおいで!」とイベントなどに誘ってくれるので、すぐ地域に馴染めました。こんなフレンドリーな地域は初めてですね。着任した場所は、私にとって第二の故郷。誘われて始めた獅子舞も楽しくて、もし他の地域へ異動しても、祭りの時期には帰ってきたいです。
私が目指す「アンパンマン」は、まさに駐在の鏡。まちのイベントには仲間と一緒に参加するし、困っている人がいたら絶対に助ける。それに、「バイキンマン」が悪さをすれば前に出て戦いますが、住民たちが「アンパンマン」を支えているんですよね。私も一人の力では犯罪をなくせません。妻と二人三脚で24時間、地域に密着しながら、皆さんと力を合わせられる駐在さんを目指し続けます。