- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県名張市
- 広報紙名 : 広報なばり 令和7年10月10日号
■みんなの力でなんとかなる
母子に寄り添う頼れる味方は、名張にたくさん!
みんなで地域の子どもたちを育てていこう!
◇地域
主任児童委員 丸仲美都子さん
地域の身近な相談相手「民生委員児童委員」の中でも、子どもや子育て世帯の支援を担当しているのが「主任児童委員」です。
予防接種や子育て支援制度、地域の広場などを紹介する「こんにちは赤ちゃん訪問」では、これまで、300世帯以上を訪問してきました。「夜寝てくれない」、「母乳を飲んでくれない」。そんな心配事を聞くと、「育児に間違いはない。大丈夫ですよ」と、経験を交えながらお伝えします。皆さんと顔なじみになることで、気軽に地域の広場などに顔を出してもらうきっかけにもなっているんですよ。
「あの赤ちゃんがこんなに大きくなったんや」と、子どもたちが成長していく姿を見守れるのがうれしいですよね。これからも、地域のみんなで、子どもたちを見守っていきたいな。
◇発達支援
子ども発達支援センター
センター長 日置君代
子ども発達支援センターでは、0歳から18歳までの子どもの発達を総合的にサポート。保健師や心理職、教員、保育士が話を聴き、必要な機関へつなぎます。
他の子と比べたりインターネットで調べたりして、不安になってしまう人もいますが、子どもの発達は一人ひとり違って当たり前。一人で悩まず、気軽にご相談ください。お子さん一人ひとりに合った子育てを、一緒に探していきましょう。
周りが特性を理解すれば、子どもは「自分はこれでいいんだ」と安心して過ごせます。「できないこと」を見るんじゃなくて、「得意なこと」に目を向けてあげてほしい。子どもとの関わり方のヒントや相談先が分かる「名張市発達支援ハンドブック」も、ぜひ読んでみてくださいね。
◇パートナー
鋒山(ほこやま)貴之さん(育休中)
奈穂さん 晴太ちゃん 颯太ちゃんと
妻は名張で暮らしてまだ2年。周りで頼れる人は、あまりいません。そんな妻を支えたいと思い、育児休暇を取ろうと決めていました。期間は1年間。職場で育児休暇を取得している人は少ないので、みんなが当然のように取るようになればいいなと感じます。
子どもが生まれて3カ月。双子が一度に泣き出すと何もできません。買い物に行くのも一苦労。一人で育児するなんて考えられませんよね。同時に家事もこなすなんて到底無理!子どもが一人だったとしても大変なはずです。
泣き方が変わったり、絵本を見て反応してくれたりと、できることが増えていくことがうれしくって。公園にも早く連れていきたいな。これらも、妻と一緒に子育てを楽しんでいきたいですね。
◇事業者
株式会社 安永
田中聡子さん
今年度の育休取得率は、男女ともに100%!男性の取得日数も伸びて、会社全体に「男女関係なく育休を取るのが当たり前」という雰囲気が浸透しています。
管理職を対象とした子育て支援制度などの研修や、育休後の復帰に向けた支援、時短勤務、不妊治療の休暇制度、ファミリーイベントなど、さまざまな制度で社員の子育てをサポート。社内掲示板や社内報に、育休中のパパの声や、育休に関する給付金について載せるなど、育休取得に向けた情報発信にも取り組んでいます。
仕事と育児を両立できる環境を整えることで、社員一人ひとりがキャリアを諦めずに活躍してほしいと願っています。会社の財産である社員が安心して働き続けられるように、今後も子育て支援の取組を継続していきます。
◇医療
市立病院 小児科医師
須藤博明
夜間や休日に、子どもの具合が急変し、大変不安な思いをされた親御さんも多いのではないでしょうか。市立病院では、「小児救急医療センター」を開設し、24時間365日、受診が必要になったときに、しっかり対応できる態勢を整えています。
体調の変化をうまく伝えることが難しく、発病に気付きにくいのが小児の特徴です。気になる症状があれば、早めの受診を心がけてください。診察では、訴えている症状だけでなく、全身を診るようにしていて、適切な治療や支援を提供できるよう努めています。
受診が必要かどうか、また、症状以外にも、アレルギーのこと、睡眠不足が続いているなど、普段の様子で気になっていることがあれば、どんなことでも気軽にご相談くださいね