健康 みんなで健康づくり

■第3次尾鷲市健康増進計画における取り組み
ー受動喫煙防止「その煙から大切な人を守ろう」ー

◇COPD(シーオーピーディー)(慢性閉塞性肺疾患)を知っていますか?
COPDは、細い気管支が炎症を起こし、肺への空気の流れが悪くなる呼吸器系の病気です。主な原因は、長期にわたる「喫煙」で、重症化すると、少し動くだけでも息切れしてしまい、酸素ボンベが手放せなくなるなど、日常生活にも大きく影響します。

◇COPDの症状
COPDは、初期は無症状で、ゆっくりと進行する病気です。一般的には、喫煙の開始から20年以上経ってから、息切れや咳、たんが増えた等の症状が現れます。それらの症状を感じたころには、病気がかなり進行してしまっている可能性があります。

◇COPDの治療法は
一度、COPDが進行してしまうと、健康な肺に戻す治療法はありませんが、次の方法で進行を抑えたり、症状を和らげたりすることができます
・ワクチン
風邪やインフルエンザをきっかけに一気に症状が悪化することがあるため、インフルエンザや肺炎球菌ワクチンなどを接種し、感染症にかからないよう注意する必要があります。
・薬物療法
息切れがある場合には、気管支を広げたり、炎症を抑えたりする薬を用いて、楽に動けるようにします。
・呼吸リハビリテーション
息切れ、疲労感などの症状や運動機能を改善するために、口すぼめ呼吸、腹式呼吸等を学び、実践します。
・酸素療法
症状が悪化して、体に十分な酸素を取り入れられない場合に、酸素を供給する装置を使用します。

◇禁煙はCOPDの悪化を阻止する唯一の方法です
禁煙すれば、COPDの発症リスクを低下させるほか、進行を抑制することもできます。禁煙を成功させる3つのポイント
(1)スタートの日を決める
仕事や家庭の状況があまり忙しくないときなど、ストレスの少ない時期なら成功率も高まります。
(2)身近な人に禁煙を伝える
タバコを吸いそうになったときに注意してもらったり、仲間と一緒に始めたりと、「自分の意志」と「人の目を意識する」ことで誘惑を退けましょう。
(3)禁煙補助剤を使用する
喫煙習慣は「ニコチン依存症」という、れっきとした依存症です。ニコチンが切れてイライラするなどの症状がある場合で、禁煙外来に行くのは気が引けるという人は、ニコチンパッチやニコチンガムなどを活用するのもひとつです。

禁煙を始めるのに遅すぎることはありません。過去に失敗していても、何度でもチャレンジすることが大切です。家族や友達のサポートを受けながら、チャレンジしてみましょう。

お問い合わせ:福祉保健課
【電話】23-3871