文化 【亀山市名誉市民】彫刻家 中村 晋也(Shinya Nakamura)



パリ留学中に師事したアペル・レ・フェノサの「彫刻は詩でなければならない」の教えを受け、中村が帰国してから挑戦したのが、蝋(ろう)を素材にした作品でした。板状にした蝋は温度が高すぎるとへたってしまい形を成さず、また温度が低すぎると硬直して造形が難しい素材ですが、当時、中村の制作に協力していた東京の鋳物師は、瞬く間に作品を作り上げる中村のデッサン力とテクニックに感服したそうです。
奏者の奏でるフルートの音色まで表現しているかのような、詩情あふれる作品になりました。

https://www.ne.jp/asahi/musee/nakamura/