健康 【特集】かめやまるごと健康プロジェクト進行中!(2)



誰もが一度はしたことがあるラジオ体操。実際に動いてみると「体がスッキリした」、「腕が上がりやすくなった」など、身体に対する良い効果を感じている人も少なくないと思います。近年の研究結果から、このラジオ体操の良さが科学的に明らかになってきました。ラジオ体操を継続している人は実年齢と比較して体内年齢が若いという結果や、歩くスピードが向上し、日常の生活動作がスムーズになるといった良い結果もあります。
このような効果が得られる理由として、ラジオ体操は体を隅々まで動かす“全身運動”という点が考えられます。体を横に曲げたり、前後に曲げたり、ねじったりすることで、背骨の動きが良くなり、体をスムーズに動かすことができるようになります。


肩ひじ張らずに、誰もが気軽に参加できるのがラジオ体操の強みです。ラジオ放送に合わせて開催されている朝のラジオ体操会に参加していると、近所に顔なじみが増えるという研究結果もあります。
ラジオ体操会に参加されている人にインタビューすると、ラジオ体操を通して、地域の中であいさつする仲間が増え、自然と地域の行事や趣味の活動などにも声が掛かり、社会活動の幅が広がり、豊かな生活を送ることができているという実感を持たれています。
また、他の研究では、一人で行う運動よりグループで行う運動の方が運動効果が高まるという結果もあります。地域に仲間もできて、運動の効果も高まるグループでのラジオ体操はおすすめです!


人生100年時代を豊かに過ごすためには、ライフステージに応じた身体活動を取り入れることが健康な体づくりにおいて重要です。その意味では、どの世代にもたった3分間で手軽に始められるラジオ体操はおすすめです。仕事や子育てなどで、運動する時間をつくることが難しい30~50代の人には、ちょっとしたすき間時間で、今の自分の体を振り返るバロメーターの役割としても有効です。また、60代以降の人は、生活リズムが整う、地域での人とのつながりができるなど、さまざまな良さが期待できます。
あなたの一歩が、地域や職場、みんなの健康につながります。お友だちや同僚にも声を掛けて、一緒にラジオ体操を始めてみましょう♪

特定非営利活動法人
全国ラジオ体操連盟
理事長 鈴木 大輔さん

■ラジオ体操の継続効果の科学的裏づけ
◇体内年齢と実年齢の差が20歳以上に!ラジオ体操を続けることでさらに若々しく!
一般財団法人簡易保険加入者協会が平成25年度に行った「ラジオ体操の実施効果に関する調査研究」によると、日常的にラジオ体操を行うことで体内年齢や血管年齢が実年齢より若く、骨密度などの数値も良好であることが明らかになりました。令和6年度に、前回調査に参加した人等を対象として行った追跡調査の結果、前回の調査結果よりさらに若い傾向となり、ラジオ体操を継続することが体格維持に効果があるという結果が得られました。


市では、ラジオ体操を推進するため、かめやま健康都市大学内にラジオ体操サークルを設置し、参加者を募集しています。健康都市大学の受講生以外も参加可能です。
8月4日、西野公園体育館で全国ラジオ体操連盟指導委員の今井菜津美さんを講師として招いて、「基礎編」を開催し、約100人が参加しました。参加者の皆さんは、ラジオ体操の効果的な方法などを学び、のびのびと体を動かしていました。
とき:12月20日(土)午後1時30分~3時
ところ:西野公園体育館

問合先:健康政策課健康都市推進グループ(あいあい)
【電話】98-5001