- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県亀山市
- 広報紙名 : 広報かめやま 2025年10月1日号
蔵城 劉(みずち)さん
(関町木崎)
祖母の家庭菜園や近所の田の管理を手伝う中で、「農業は楽しい」という気持ちが芽生え、小学5年生の時に就農を、6年生で農業を学べる四日市農芸高校への進学を決意。「外で動くことやコンバインなどの機械が好きで、自然に農業にひかれました」と話されます。
高校では、農作物栽培の知識や技術を身に付けたほか、クラスメイトと廃ウール(羊毛)を肥料に使った「環境にやさしいかぶせ茶」を企業と共同研究。高校卒業時、実践がメインの三重県農業大学校への進学を選択し、現在は、米・麦・大豆作りの知識も習得中。「稲作は、田おこし、肥料まき、田植え、稲刈りなど一年を通して忙しく、暑い時期は大変ですが、すごく楽しい。今後は、農業の労働時間の削減と水の使用を控えた米づくりなど環境負荷の軽減の研究も行い、持続可能で環境にやさしい農業を目指したい」と話します。
週末は、スポーツ少年団のドッジボールに審判員として参加するほか、関の山車(やま)保存会の活動に参加。また、今年4月からは、同世代の若者と交流を深めたいと、「かめやま若者未来会議」のメンバーとして、地域活動やまちづくりにも積極的に参画しています。
「耕作放棄地に次々とソーラーパネルが設置される現状を見ていると、非常に残念。一年中、作物を作ることで、耕作放棄地を減らし、観光客に楽しんでもらえる風景を守り、農業で地域を活性化させていきたい」と蔵城さん。志高い若者のチャレンジが始まっています。