- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県鳥羽市
- 広報紙名 : 広報とば 令和7年4月1日号
会期:4月19日(土)~6月25日(水)
場所:海の博物館・特別展示室
旧鳥羽藩の城下町にあたる現・鳥羽市鳥羽周辺は古来、海を媒介して外部とつながり、人やモノが盛んに行き来することによって栄えてきました。現在は埋め立てによって海岸付近の地形が大きく変化していますが、かつて鳥羽城の大手門(水門)は海に面し、近代までは運搬船や遊覧船が中之郷付近や小浜などについて、みなとまちの活気を生んでいました。自動車道や鉄道の整備によって、次第に通運の中心は陸路へ移行しますが、食や景観を含め、海に面した“みなとまち鳥羽”は今も多くの観光客や文人を魅了し、引き寄せ、もてなし続けています。
今回の展示では、船を使った鳥羽の通運・通商史、それにより発展したみなと周辺の街並み、近代以降における海辺の観光地として注目されてきた姿を紹介し、往時の鳥羽の姿を描いた絵図、古写真、船乗りをもてなした宿の道具、鳥羽を愛した文人関連の資料などから、当地域が海を最大限利用し、海とともに発展してきた歴史を実感していただくことができます。
■「みなとまち鳥羽を見ル・知ル・歩ク」
観光パンフレットに載るメジャーなものから、地元住民だからこそ知る隠れたスポットまで、海を通じて発展してきた鳥羽の歴史が感じられる場所・史跡を歩いて巡り、“みなとまち鳥羽”の魅力を再発見していただくことのできるウォークイベントです。
定員:20人(要申込、先着順)
申込先:市立海の博物館
案内:鳥羽ガイドボランティアの会
※日程などくわしくは、決定次第、ホームページやSNSにてお知らせします。
■ギャラリー展「ランキング入りごっちゃんです!海の見立番付」
昔からランキング大好きな日本人。名産品や、風景、言葉、職業、歴史上の人物などさまざまなものを、相撲の番付表の体裁でランク付けした「見立番付」が、江戸から明治時代にかけて流行しました。
見立番付は制作された時代をよく映しており、ユーモアたっぷりの洒落っ気や、時事への風刺、生活に役立つ豆知識などが詰め込まれ、特に近代には商売上のチラシとしても大いに活用されました。
たとえば、江戸時代に全国の湊(みなと)をランキングした「国々湊くらべ」という番付では、鳥羽が堂々と関脇に入っており、海上交通の要路にあたる、全国的にも名高い湊であったことがわかります。ほかにもさまざまな見立番付を紹介しています。職業番付で漁師はどこにランク付けされているのか?当時一番人気の魚料理は?その答えは展示をご観覧いただき、お確かめください。
会期:6月25日(水)まで
場所:海の博物館・ギャラリー
問合せ:市立海の博物館
【電話】32-6006