- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県鳥羽市
- 広報紙名 : 広報とば 令和7年7月1日号
『フレイル』って知っていますか?フレイルとは、加齢により心身の活力が低下した時期のことで、要介護状態には至らないけれども少し歩きにくくなってきたり、物忘れが気になったり、外出機会が減り始めたりするような状態をいいます
まずは、あなたやあなたの周りの高齢者がフレイルに当てはまる状態かどうか簡単フレイルチェックをしてみましょう。
■簡単フレイルチェック
□歩くのが遅くなった
□お茶や汁物でむせることがある
□体重が意図せず減っている(6か月で2~3kgの減)
□外出を楽しんだり、人と会う機会が減った
□物忘れが気になる
※「後期高齢者の質問票」より抜粋
ひとつでも当てはまったら要注意です。
できることから対策しましょう。
▽フレイルイメージ図
「フレイル」の段階は、適切に生活状況の見直しを行えば改善が見込めます。反対に、「年のせいだから…」と言って何も対策をしないでいると、さらに歩きにくくなったり、体力が落ちて外出や家の用事ができなくなり、早期に要介護状態へとつながってしまいます。
半年後、1年後、5年後をどのように暮らしていたいですか?フレイル対策は、これからの自分の健康を自分でつくる取り組みです。
■フレイル対策
(1)お口の健康・食事、(2)身体活動、(3)人とのつながり・社会参加の3つを意識して、生活習慣や日々の暮らしを見直していきます。初めはあまり気負いせず、取り組みやすいものからはじめましょう。
(1)お口の健康・食事
▽まず歯と口が健康であること
歯や口の健康状態が悪くなり、口腔機能が衰えることを「オーラルフレイル」といいます。オーラルフレイルがすすむと、栄養が十分にとれず、健康状態が悪化しやすいため、日々の口腔ケアはフレイル対策の基盤です。口の体操や、定期的な歯科検診を受けましょう。
▽活力源はしっかりした食事
体力が低下しやすい高齢者こそ、栄養のある食事をとることが必要です。特にたんぱく質を意識してとることで、筋肉を強くし、抵抗力のある体づくりができます。
(2)身体活動
▽運動習慣をつけ、体力を保ちます
歩きにくさを年のせいだと放っておいていないですか?足腰の衰えは、フレイルが忍び寄っているサインかもしれません。筋トレや散歩・家事仕事など行い、活動量のある1日1日を送りましょう。
(3)人とのつながり・社会参加
▽外に出て、人と話す
人と会い、話をするだけでも頭がシャキッとしませんか?1日1回は外出する用事を作り、人と交流することもフレイル対策です。
▽自分に合った活動に参加する
趣味や老人クラブ・ボランティア活動など、自分に合う活動なら続けやすいです。まだまだ頑張れるなら仕事も社会参加のひとつです。
■フレイル、介護予防の相談は地域包括支援センターへ
フレイル対策をしたいけど具体的な取り組み方が分からない、自分に合った介護予防活動の始め方や介護予防教室の情報が知りたいなど、何でも相談してください。地域包括支援センターは、高齢になっても自立した生活を送るための相談窓口を担当しています。
■熱中症対策が必要です
高齢者は温度に対する感覚が弱くなるため熱中症になりやすい傾向にあります。
▽対策
・気温や湿度を測り、エアコンを適切に使いましょう
・水分を忘れずに補給しましょう
・周りの人が熱中症対策を促すことも大事です
問合せ:健康福祉課地域包括支援センター
【電話】25-1182