- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県鳥羽市
- 広報紙名 : 広報とば 令和7年10月1日号
■「鳥羽市能楽保存会」
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鳥羽では子ども達が能楽に取り組んでいます。地元の小学生・中学生を対象にした「鳥羽市能楽保存会」です。鳥羽での能楽の歴史は古く、300年余の歴史があります。賀多神社の能楽は1691年(元禄4年)に流行した悪疫退治のために神事踊りをしたのがその始まりです。その当時、町民たちは笛・鼓・太鼓で踊り祈祷しました。そのことで神が神社まで戻り病気も治っていったのだそうです。「能楽を継承していくことが、鳥羽の元気や繁栄につながる」と、子ども達に能楽を教え伝えています。
毎月2回練習会を開催しており、その成果は市民文化祭や地元小学校・幼稚園・保育所や県内各地の能楽祭などで披露しています。子ども達の能楽とはいえその内容はかなり本格的です。伊勢から毎回プロの狂言師の方が指導にきていますし、披露の際に着ている衣装はナント150年以上経ったものもあります。全て麻素材で貴重なため、大切に使っています。
能楽と聞くと敷居が高いイメージがあるかもしれませんが、実は狂言は笑いの要素も含んだ文化芸能です。台詞を覚えるのは難しいし、衣装は暑く動きづらいです。でも台詞は面白いし、内容や意味も何となくわかります。
その魅力は体験してみないと分かりません。能楽だからと構えるのではなく、子ども達のように素直に楽しみ、笑ってみましょう。それが鳥羽の未来につながります。
子ども狂言経験者で小浜町出身の中村陸さん、師匠の茂山千三郎さんによる「柿山伏」「居杭(いぐい)」「寝音曲(ねおんぎょく)」の公演が決定しました!
日時:令和8年1月18日(日) 開演午後1時30分(開場午後1時)
場所:市民体育館サブアリーナ
問い合わせ先:鳥羽市能楽保存会会長 川村光德
【電話】25-3743
