くらし 防災特集(3)

■非常時に“ほっとするもの”ありますか?~災害職員派遣に行って感じたこと~
避難所では水や食料は届きましたが、薬や衛生用品が足りず困ったという声や食事もアルファ化米などの非常食が口に合わず、あまり食べられなかった方もいました。
そこで大切なのは、ふだん使っているものや食べ慣れたものを備えておくこと。
「お気に入りのお菓子が心の支えになった」という声はとても印象的でした。
また、眠れなかったという声から耳栓やアイマスク、歯みがきや体のケア用品など、自分にとって必要なものを考えて備えることの大切さも実感したそうです。避難生活では、気持ちを落ち着けてくれる“いつも通りのもの”があるだけで安心感が違います。“自分に必要なもの”を見直してみませんか?

■ペットのいる方へ 一時預け先の確保を
ペット用の備蓄品も準備してね
災害が発生した際、指定避難所内では、原則ペットは屋外での飼養となります。
ペットの一時預け先について、被害がおよぶ可能性が低い遠方の親戚や知人に預けることを検討し、複数の一時預け先を事前に探しておきましょう。ペットホテルや動物病院など、災害時に預かり対応可能な施設の情報も把握しておきましょう。

▼ペットの備蓄品リスト
▽優先順位1 健康や命にかかわるもの
□薬・療法食など(投薬に必要なシリンジ、処方箋があれば一緒に)
□フード(普段食べているものがベスト)□水□食器
□キャリーバッグ、ケージ□洗濯ネット(猫の保定用に)
□予備の首輪、ハーネス、リード(伸びないもの)
□ペットシーツ(多めに)・トイレ砂□排泄物の処理(ビニール袋等)

▽優先順位2 情報
□飼い主の連絡先、飼い主以外の緊急連絡先・預け先等の情報
□写真(ペットのみ、飼い主と一緒に写っているものなど)
□健康情報メモ(ワクチン接種歴、既往症等)
□迷子札・鑑札・マイクロチップ

▼飼い主のみなさんへ
平常時からペットのしつけ、健康管理を行い、ペット用の備えをしましょう。
災害発生時は、まずご自身と家族の安全を確保してください。その上で、ペットの安全を確認し、落ち着いて行動しましょう。
飼い主責任でペットとともに安全な場所へ避難する際は、周囲への配慮を忘れず、ペットの適切な管理をお願いします。

問合せ先:生活環境課
【電話】366・7163

■防災クイズの答え
Q1.×
むやみに名前を呼ぶと、子どもが動いてかえって危険です。揺れが収まってから子どものもとへ移動するようにしましょう。

Q2.×
震災時には、電気・ガス・水道が止まることがあります。避難する時は電気のブレーカーを落とし、ガスはガス栓、水道メーターの元栓を締めておきます。あらかじめ場所、止め方を確認しましょう。