- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県紀宝町
- 広報紙名 : 広報きほう 令和7年3月号
■今月のテーマ
「一度進行してしまうと回復は困難 若者のヘッドホン難聴が増加‼」
ヘッドホンやイヤホンで大きな音を長時間連続して聞き続けることによって、聞こえにくくなったり、耳鳴りがしたり、耳が詰まった感じがしたりすることを「ヘッドホン(イヤホン)難聴」といいます。
通勤や通学での音楽や動画の視聴、自宅や自席でのオンライン会議など、現代の生活はヘッドホンを利用する機会が多くあります。そのため難聴になるリスクが高く、若い世代の聴力が低下してきているとの研究結果もあります。
◇なぜ聞こえにくくなるの?
大きな音に長時間さらされることで、音の振動を脳に伝える「有毛細胞」が壊され、難聴を引き起こします。
有毛細胞は、一度壊れると元に戻ることはなく、現時点では有効な治療法が確立されていません。
ヘッドホン難聴はじわじわと進行し、発覚したころには手遅れになることが多いため、何よりも予防が重要です。
◇ヘッドホン難聴の予防方法
予防のポイントは「可能な限り音量を小さくすること」、「耳を休ませること」です。
(1)ヘッドホンを使用する際の音量の目安は、ほかの人と会話ができる程度です。
(2)少なくとも、1時間に1回、10分間程度は耳を休めましょう。
(3)遮音性の高いヘッドホンを使うことで、周囲の音を遮断し音量を控えめにすることができます。
(4)音量と視聴時間をモニターして、長時間の使用を避けましょう。
これらの方法を実践することで、ヘッドホン難聴のリスクを減少させることができます。