文化 今昔物語 その65

■成川の渡し(成川地区)
今回は、昭和初期に撮影された成川の渡しの写真をご紹介します。
渡しとは川を渡るための舟の発着場のことで、熊野川流域には、成川のほか鮒田、乙基(おとも)、池田、浅里などの渡しがあるなど、水上交通が大変盛んでした。
明治時代の当初は成川区の請負で通行人から料金を徴収していましたが、明治40年から三重県営となり無料化されたそうです。
成川の渡しは熊野大橋の付近にあったそうで、写真には中央に2艘そうの舟があり、それぞれ人や荷物を乗せており、時には馬も運ぶことがあったそうです。
また、写真の下部にはたくさんの荷物を積んだ自動車が見え、当時は自動車が普及しはじめていることがわかります。
成川の渡しは熊野大橋の架橋により昭和10年に役目を終えました。
※写真は本紙またはPDF版に掲載されています。

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