講座 女性起業家育成のための講座『輝☆業塾』が大幅リニューアル(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 滋賀県草津市
- 広報紙名 : 広報くさつ 令和7年7月号
■女性起業家育成のための講座『輝☆業塾』が『Learning Studio KUSATSU☆I ZM(くさつイズム)」として大幅リニューアル
女性の起業やチャレンジを応援する塾を開始して、10年が経過しました。11年目は『Learning Studio KUSATSU☆IZM』(以下、くさつイズム)を基調とし、リニューアルします。基調講師の吉田まさたかさん、企画運営を行うくさつ☆パールプロジェクトチームの内田雪絵さん、橋川市長が、女性の活躍と起業を応援する市の魅力について語り合いました。
◆草津だからこそチャレンジできる学びがある。そして草津がさらに大好きに
内田:市の女性の活躍応援塾を運営する事務局長をして、10年が経ちました。未曽有の感染症の世界的大流行を経験し、1~10期で164人の卒塾生がいます。おかげさまで人気の講座として定着しました。「草津らしさ」を大事に、市長が温かく応援してくださったことが、大きな原動力になったように感じています。今期の事業の基調はずばり「Learning Studio KUSATSU☆IZM」とし、大幅にリニューアルして開講しています。
市長:女性が元気なまちは活力があります。この10年、塾生の皆さんを見て感じるのは、女性が持つレジリエンス※な力です。特にコロナ以降、ホスピタリティービジネスの分野で起業を志す、介護福祉士や教員、看護師などの資格や経験のある方が入塾され、社会問題解決型のコミュニティビジネスを手掛けるモデルが増えている印象です。地域の課題に「ビジネス」の手法で取り組むことは、魅力ある地域づくりにつながり、行政と協力してより活力ある地域への発展につながると大いに期待しているところです。
※レジリエンス:困難やストレスに直面したときに、しなやかに乗り越え回復する力や、その能力や結果のこと
吉田:生き方や働き方が多様化している中で、より個人の行動や思考に自己責任が求められる時代です。自分で決め、選択する力が男女問わず必要ですが、AIが進化するからこそ「人間」にしかできない「しなやかな」力が求められます。特化した能力に卓越した人材も大事ですが、さまざまな能力をもつ個人が、他者との関わりによって生まれる化学反応を期待するネットワークづくりの重要性を感じます。「出会いの街草津」にふさわしいフレームとして、くさつイズムを草津ならではの活気あふれる事業にしていきたいです。
◆チャンスの形は日々変化している。常に新しい変化に対応しながら待つ
市長:卒塾生の皆さんには起業へ向けたスキルアップだけでなく、市の審議会の公募委員などにも積極的に関わってくださり、市政に協力いただいていることは大きな成果です。意思決定の場に女性が参画するという目的だけでなく、自身が住み、働き、子育てをするまちとして、その土台を一緒に担う気持ちが醸成できたことは本当にうれしいです。また、くさつ☆パールプロジェクトチームからのご提案で、子育て中の方が参画しやすいようにと、会議時の無料託児サービスが実現したことも画期的なことであると感じています。
吉田:くさつイズムでは、経営学にとどまらず、心理学や社会学の視点を意識し、多面的な思考性を卒塾生が講師として活躍しています!重要視していきます。これから起業をめざす方はもちろん、卒塾された方や、すでにビジネスを手掛けている方にもぜひ参加してほしいです。
チャンスは準備している人のところに降ってきます。そして、チャンスの形は日々時代に合わせて変化します。だから常に新しい考え方で、変化に対応しながら待つ必要があるのです。
内田:今までの卒塾生は、政治の分野にチャレンジしたり、教育委員になった方もいます。今後も起業に限らず、社会で自身の能力を開花させたい女性は誰でも必ず学びがあるスクールにしていきたいです。ワークとライフのバランスをとるのではなく、その相乗効果を実感できるようなモデルを思索していきたいです。
市長:生きていることが楽しい、明日がワクワクする。そのような気持ちになってきました。草津市にしかできないこと、草津市だからできることを一緒にやっていきましょう。