くらし すべての人を大切にするまちに―インターネットと人権―

■インターネットがもたらすもの
インターネットやSNSの発達で、生活が豊かで便利になった反面、部落差別をはじめとする、差別を助長するような情報や書き込みによって、人権に関わるさまざまな問題が発生しています。犯罪やトラブルに巻き込まれるきっかけや、生命が脅かされるような事態に発展しているケースもあり、他人事として見逃すことはできません。

■市民意識調査の結果から
グラフは、令和5年度に草津市で実施した「人権・同和問題」に関する市民意識調査において「インターネットやSNSに関して問題だと思うことは何ですか?(3つまでの複数回答)」という質問についての結果です。このグラフを見ると「他人への誹謗(ひぼう)中傷や、差別心をあおり立てるような情報が掲載されること」「フェイクニュース(真実ではない情報)や誤った情報が拡散されること」「こどもたちの間で、SNSを利用した『いじめ問題』が発生していること」などが問題と考えられていることが分かります。

◇インターネットやSNSに関して問題だと思うこと(3つまでの複数回答)

令和5年度「人権・同和問題」に関する市民意識調査より

■インターネットの先には人がいる
インターネットではお互いの顔は見えませんが、つながった先にいるのは心をもつ人間です。直接人と接する時と同じように、互いを思いやってやりとりをすることが必要です。インターネット上で発信をしたり、他人の投稿をシェアしたりする前に、それが誰かを傷つけたり、自分の身を危険にさらしたりする可能性がないかを、注意深く考えることが大切です。

■インターネット上の人権侵害を防ぐために
・他人を誹謗中傷する内容を書き込まない
・差別的な発言を書き込まない
・安易に不確かな情報を書き込まない
・他人のプライバシーに関わる情報を書き込まない
・書き込みが不特定多数の人に見られる可能性があるということを意識する
(参考:「政府広報」より)

何気ない書き込みが、場合によっては相手を傷つけてしまうことに発展します。インターネット上で起こり得る人権侵害について理解を深めるとともに「自分が受け取ったらどんな気持ちになるか」をよく考え、誰もが楽しくインターネットやSNSを利用できるようにしていきたいものです。

問合せ:人権センター
(大路二、キラリエ草津3階)
【電話】563-1177
【FAX】563-7070