- 発行日 :
- 自治体名 : 滋賀県竜王町
- 広報紙名 : 広報りゅうおう 令和7年8月号
第二次世界大戦が終結し、今年で80年の節目の年となりました。今日の私たちは呼吸をするよう、平和を当たり前に享受しています。
日本は、1894年(明治27年)に日清戦争を開戦し、その後、第二次世界大戦が終結するまで、多くの人が戦争で亡くなりました。
竜王町からは約400人が戦地に赴き、帰らぬ人となったつらい歴史があります。そのなかには、まだまだ青春を謳歌していた若者もいれば、幼いこどもを残してきた人もいました。町内は、大きな空爆などがなかったため、戦争の被害を感じる機会は多くありませんが、これだけの尊い命が奪われたことが、わが町最大の被害であることを忘れてはいけません。
平和の尊さ、戦争の悲惨さを一人ひとりが学び続け、次世代に語り継ぐことで、戦争のない平和な社会の実現に近づいていきましょう。
■平和の学びをつなげましょう
竜王中学校3年生が修学旅行先の沖縄で、平和学習について学んできました。その学んだことを作文にした内容を抜粋したものを紹介します。
・戦争は、当たり前だと思っていた生活が「簡単に壊れる」ということ。
・私と同じくらいの年の子が学校に行こうとして、突然命を奪われたのかと思うと、悲しい気持ちになった。
・戦争のつらさを語り継いできたおかげで、自分たちは平和に過ごせている。
・正しい歴史を知り、自身の考えを持つことも戦争を止める、大切な一手。
・ガマ(戦地)の見学で、改めて戦争は怖いと感じた。自分の与えられた命を精一杯生きたい。
■今年度、竜王町では、多くの人に平和の尊さを学んでもらえるよう、さまざまなイベントや情報発信を行います。
●映画上映会のご案内
今年は戦後80年、また、人権教育推進協議会設立50周年記念事業として映画の上映会を開催します。ぜひ、ご参加ください。(申込不要・参加費無料)
日時:10月11日(土)13:30~
場所:竜王町公民館ホール
上映作品:島守の塔(2022年公開)
県民の4人に1人、20万人が犠牲となった「沖縄戦」で生き抜くことを訴えた2人の官僚と、「沖縄戦」を生き抜いた沖縄県民のそれぞれの苦悩と生きることの奮闘を描いた作品です。
●竜王町立図書館からのお知らせ
8月1日から平和に関する書籍を集めたコーナーを設置します。こどもから大人まで学べる本を用意しています。ぜひ、ご覧ください。
▽参考図書紹介「平和の鐘」
昭和61年8月から15年間にわたり、竜王町有線放送にて放送された町内81人の戦争体験談を文集化したものです。
●平和祈念碑の建立・第15回竜王町平和祈念式の開催
戦争の体験を風化させることなく、世界の恒久平和を祈念するため、11月15日に平和祈念式を挙行します。
竜王町には、日清戦争から第二次世界大戦までの間に戦死された人々の慰霊を目的に、川守・鵜川地区に忠魂碑が長年設置されていましたが、忠魂碑の老朽化のため現在、解体を行っています。新たに、恒久平和の願いを後世につなぐためのモニュメントとして、竜王町役場敷地内に平和祈念碑の建立をすすめています。平和祈念式と合わせて、平和祈念碑完成除幕式を執り行う予定をしています。
▽第15回竜王町平和祈念式
日時:11月15日(土)午前
場所:竜王町公民館ホール
■第12回戦没者遺族に対する特別弔慰金のご案内
第二次世界大戦において、公務などで殉じられた人へ国として弔慰の意を表すために、遺族に対し、特別弔慰金(国債)を支給します。
国債の額面:27.5万円 5年償還
基準日:令和7年4月1日
請求期間:令和7年4月1日から3年間