子育て 少年センターだより「心の声ってどんな声?~耳を傾けてみましょう~」

新年度が始まり数カ月が経ちましたが、新しい生活に少しずつ慣れてホッとしている生徒の皆さんや保護者の方々も多いと思います。
子どもたちにとって、年度が替わり担任やクラスメイト、周りの環境が変わることは、大人が想像する以上にドキドキすることです。「新しい友だちできるかな」「担任の先生優しいかな」「勉強大丈夫かな」など、心配していることを言葉で表現できる子もいますが、自分の思いを言語化できずにモヤモヤしながら過ごす子も多くいます。日常の心配や緊張、不安は、そのままの形ではなく、ホッとできる家庭の中で「だるいなぁ」「疲れたぁ」「イライラする」「うるさい」「放っておいて」などの言葉で表されることもあります。子どもからこのような言葉が聞かれた時は、「疲れているんだなぁ」「よく頑張っているなぁ」「家でゆっくり過ごして明日また元気に過ごしてくれたらいいな」と受け止めることによって、少し気持ち的に余裕をもって、子どもと接することができるかもしれません。
この時期は、周りで見守っている保護者の方々にとっても、新学期の準備やお弁当作りなど変化が多く、大変な時期でもあります。リフレッシュできる時間を作る、家族皆が十分な睡眠時間を確保する、互いに安心できる声掛けをする(例えば「昨日より今日、今日より明日、段々ラクになっていくから大丈夫」など)を、家庭内で意識的におこなっていただけたらと思います。
もう少しで夏休みです。生活のリズムが崩れないように気を付けながら、安心・安全を確保しつつ、楽しい夏休みをお過ごしください。
愛荘町少年センター 小泉臨床心理士

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