- 発行日 :
- 自治体名 : 京都府舞鶴市
- 広報紙名 : 広報まいづる 2025年6月号 Vol.1072
いよいよ出水期を迎えます。令和5年8月に舞鶴市を襲った台風7号は、床上浸水や土砂崩れなど、甚大な被害をもたらしました。全国では令和6年能登半島地震、そして今年も各地で林野火災が発生するなど、自然の脅威は決して他人ごとではありません。
「まさか、私の地域に限って」「自分だけは大丈夫」という油断が、いざという時に大きな代償を払うことになりかねません。特に近年、頻発している気候変動による影響も災害のリスクを高めています。
出水期を迎える今こそ、私たちは過去の災害から学び「いつ」「どこで」「何が」起こるか分からない未来に備える必要があります。災害を「自分ごと」として考え、大切な家族や地域を守るために、今できることから始めましょう。
・警戒レベル1・2
雨の降り方などに注意し、気象情報を入手しましょう。
・警戒レベル3:高齢者等避難
避難に時間のかかる高齢者などは避難を開始し、そのほかの人たちは避難の準備を始めましょう。
・警戒レベル4:避難指示
速やかに安全な場所へ全員避難しましょう。
・警戒レベル5:緊急安全確保
命の危険が迫っています。身を守る最善の方法を取ってください。
■災害情報をいち早くキャッチする
舞鶴市では、災害情報や防災情報を警戒レベルに応じて、お知らせします。特に、警戒レベル3になると「高齢者等避難」となり、避難に時間のかかる高齢者などは避難を開始し、そのほかの人たちも避難の準備を行い、早め早めに行動しましょう。災害時には、市ホームページのほか、防災アプリでもお知らせします。「警戒レベル3」以上の発令時は、次の方法でお知らせします。
・防災行政無線
・まいづるメール配信サービス
・ラジオ(FMまいづる)
・テレビのdボタン
■災害が発生しても焦らない
災害が発生すると、パニックになり、冷静に行動ができなくなる可能性があります。あらかじめ、持っていくものや、避難する経路・場所を把握しておきましょう。舞鶴市では、自主避難所や拠点避難所などを市ホームページで公開しています。下コードからアクセス可。
このほか、自分の住んでいる地域にどのような災害リスクがあるかを、ハザードマップで事前に確認しておきましょう。
■今からできること
いつ起こるか分からない災害から身を守るためには、日頃からの備えが何よりも重要です。一人ひとりが防災への意識を高め、地域全体で協力して自主防災に取り組むことが、被害の軽減につながります。
自主防災組織は、災害発生時に住民が主体となり、それぞれの役割分担に基づいて避難誘導や情報収集・伝達などを行うことで、迅速かつ的確な対応を目指しています。こうした自主的な防災活動に取り組む地域に対し、舞鶴市では、次の支援を行っています。
◇支援内容
・訓練計画の作成サポート
・避難訓練や救出救護訓練の支援
・地域の防災リーダーの育成
・地域の特性に合わせた防災タイムラインの作成支援
「自分の地域では何ができるのか」「何から始めていいか分からない」とお悩みでしたら、まずは連絡してください。今からできる防災を一緒に考えましょう。
※二次元コードは本紙またはPDF版をご覧下さい。
問い合わせ先:
危機管理・防災課【電話】66-1089
消防本部予防課【電話】66-1191
■災害用土のうを提供
大雨による家屋などへの浸水被害を軽減するため、市民の皆さんに災害用土のうを提供します。詳しくは、市ホームページで確認を。右コードからアクセス可。
※二次元コードは本紙またはPDF版をご覧下さい。
開設期間:11月30日(日)まで(加佐公民館は10月31日(金)まで)
設置場所:
・大浦地区…平ちびっこ広場(旧平小学校跡地)
・東・中地区…土木管理センター(市場地内)
・西地区…西舞鶴駅東口駐車場
・加佐地区…加佐公民館
対象:市内在住の人(事業所は除く)
提供物:土のう(1袋約10キロ)
提供方法:設置場所から、必要数を持ち帰る。不足している場合は、各自で備え付けの土のう袋、スコップで土のうを作り持ち帰る
問合せ:土木課
【電話】66-1053
■キッズ防災士誕生へ
舞鶴市に、市内最年少の防災士が誕生します。大切なのは、災害が発生した「後」ではなく「今」。私たち一人ひとりが防災への意識を高め、行動に移すことです。
今回、小学3年生で防災士の資格取得試験に合格した田中さんに、その思いと、私たちが今日からできる備えについて聞きました。
自主防災について考え始めたのは、大阪の親戚の家で令和6年能登半島地震を経験したことがきっかけでした。突然の揺れで、怖くてパニックになったことから「自分を守れるようになりたい」と思い、防災士養成講座を受けました。試験に向けた勉強では分からない言葉が多かったけれど、家族や先生に応援してもらい頑張ることができました。いろいろな知識を身に付けたことで、地震や台風などの災害が起こった時はどうすればいいのか、テレビで放送されていることがどういう意味なのかが、分かるようになりました。今では、災害発生時の避難先や避難経路を家族と一緒に決めています。皆さんも災害が発生した時は慌てず「自分の命は自分で守る」ための行動を取ってほしいです。
新舞鶴小学校4年 田中 奈桜 さん
担当:危機管理・防災課、消防本部予防課