- 発行日 :
- 自治体名 : 京都府綾部市
- 広報紙名 : 広報あやべねっと 令和7年3月号
2月15日に中丹文化会館(里町)で開催された講演会の内容をお知らせします。
■なぜ部落差別について学ぶの〜差別をする人がいなければ、差別をされる人はいなくなる〜
反差別・人権研究所みえ事務局次長 本江優子さん
◇無関心が差別を助長
講師の本江さんは、自身が受けた結婚差別の体験をもとに、部落差別の原因が、今なお社会に残る無意識の偏見や思い込みによるものとして、人権啓発に取り組まれています。
講演では、自身の活動拠点である三重県で起きている差別の現状について触れながら、差別をなくすために必要なのは「社会の大多数を占める〝無関心〞な人たちを反差別行動者(差別をなくすために努力する人)に変えていくこと」と語りました。差別は見ようとしなければ見えません。差別の実態を知らない人や「自分は差別をしない」と決めつける人は、誤った情報を信じ込み、差別をする側になる可能性があります。私たち一人ひとりが、人権問題に関する学びを深めて正しい知識を身に付けること、そして、差別を「しない」ではなく「許さない」姿勢を持つことが大切です。人権尊重の輪を地域で広げ、誰もが安心して暮らせる社会をつくっていきましょう。