- 発行日 :
- 自治体名 : 京都府亀岡市
- 広報紙名 : 広報かめおか 令和7年4月号(第045号)
■棚橋弘至(たなはし ひろし)さんが語るプロレスの魅力と子育てへの想い
2月9日、亀岡運動公園体育館で新日本プロレスの試合が行われ、観戦した673人が熱狂しました。
新日本プロレスの社長として、そして現役選手として活躍される棚橋弘至さんを、桂川市長が突撃インタビューしました。
◇今回亀岡市に来ていただいた経緯は?
京都市内での試合が多かったのですが、これからは亀岡など京都市以外でも開催したいと思い、来させていただきました。
◇亀岡市の印象は?
20年ほど前に、試合で来たのを覚えています。亀岡運動公園周辺ののどかな風景がとてもきれいですね。
◇プロレスの魅力とは?
技の迫力も面白いですが、倒れている選手にこそ注目が集まるところです。カウントが進むにつれて、諦めずに立ち上がってほしいと願う、その瞬間に心が奪われます。負けている選手への応援、何度倒れても立ち上がる姿に、私もプロレスを始めました。
◇亀岡市は、子育て支援に力を入れています。棚橋さんはベストファーザー賞(『素敵なお父さん』とされた著名人に贈られる賞)を受賞されていますが、子煩悩ですか?
年の半分は地方を回っているので、家にいる時はできるだけ時間をつくるようにしていました。授業参観や運動会にもできる限り行っていました。
家にはプロレスを持ち込まないと決めていて、ケガで足を引きずっていても「痛い」とは言わないようにしています。
◇小学校での読み聞かせや、登下校する児童の見守り活動など、地域活動もされているそうですね。
子どもの友達から見ても“かっこいいお父さん”でいられるようにと思っていました。
でも、横断歩道で旗持ちをしていたらプロレスファンの人が車で通ることがたまにあって、「あっ、棚橋だ」と急ブレーキをかけてしまい、逆に危ないということもありました(笑)
◇私もよくタフと言わるのですが、棚橋さんは疲れたことがないとか。
そうなんです。後輩のオカダ・カズチカからマイクアピールで「棚橋さん、お疲れさまでした。あなたの時代は終わりです」と世代交代を迫られ、「ごめんな、俺は生まれてから疲れたことがないんだ」と東京ドーム4万人の前で返答した日から、疲れられない十字架を背負ってしまいました。
◇最後に、市民へのメッセージをお願いします。
観客の皆さんの声援に応えて選手が立ち上がる姿を見て、「仕事頑張ろう」「部活頑張ろう」と思ってもらえたらうれしいです。
ぜひまた亀岡でプロレスをやりたいです!これからもよろしくお願いします。
~プロフィール~
1976年11月13日、岐阜県大垣市生まれ。立命館大学法学部卒業後、1999年に新日本プロレスへ入門しデビュー。新日本プロレスのエースとして、IWGPヘビー級王座をはじめ数々のタイトルを獲得。2023年12月からは新日本プロレスリング株式会社の代表取締役社長に就任。
大学3年生と1年生の2人の子を持つ父。