その他 個性キラリ自分流~My way~

さまざまな分野で男女共同参画を推進するため、性別にとらわれず個性を発揮し、活躍している市民をシリーズで紹介します。

■社会福祉法人宇治福祉園 みんなのき三山木こども園 園長 杉本大洋さん(33)
〔「命を大切にする」理念を掲げて〕
趣味はバスケットボールとスノーボードです。

◇事業内容は
昭和48年、宇治市三室戸で創業者である先代理事長が法人を設立しました。当時、障がいのあるこどもが通える保育園はほとんどなかったため、障がいの有無に関わらず誰でも通える保育の場を作りました。「命を大切にする」という理念のもと、本園では、こども園や児童発達支援事業、ニーズの高い留守家庭児童会を併設した自由保育を行っています。

◇大変だったことや喜びを感じることは
これまでは別のきょうだい園で保育教諭として働いていましたが、令和3年4月に本園が開園した際に園長に就任しました。当時、コロナ禍だったので、感染症対策をしながら、こどもたちの健やかな発達を守るために試行錯誤の日々が続きました。普段は事務作業が多いのですが、保育現場に足を運び、こどもたちが夢中になって遊んでいる姿を見ることが一番好きです。

◇日ごろ心掛けていることは
「方向性を示し、具体的な方法を指示しない」という考えを大切にしています。これは、職員が「自分にとって当たり前のことが、他の人にとっては当たり前ではない」ということを実感し、自らより良い方法を考える習慣を身に付けてほしいからです。
冒頭でも触れましたが、多種多様な保育事業を取り入れているため、職員によって仕事のスタイルや価値観が異なり、意見が食い違うことがよくあります。その際には、これまでのやり方を踏襲するのではなく、それぞれの意見を踏まえた上で、こどもたちにとってベストな方法を考え、話し合うようにしています。このプロセスを繰り返すことで、園全体がより良い方向へ進むことを目指しています。

◇今後の抱負は
現在、地域の方を対象に、施設の開放やイベントを定期的に開いています。また、今年度は「三山木地域まちづくり協議会シルバー部会」に協力いただき、高齢者とこどもたちが交流できる場を設けることができました。今後は、地域のつながりをさらに深め、世代を超えて多くの人が集える場所にしていきたいと考えています。さまざまな人が混ざり、響き合いながら幸せが沸き出すような園を目指していきます。

人それぞれの違いを受け入れ、尊重することの大切さについて話してくれた杉本さん。これからも地域に根ざした誰もが通えるこども園を目指して尽力されます。

問合せ先:人権啓発推進課
【電話】64-1336
市ホームページではさらに詳しく紹介しています。