- 発行日 :
- 自治体名 : 京都府京田辺市
- 広報紙名 : ほっと京たなべ 令和7年4月号(No.947)
ハロー!CIR(国際交流員)のシャベズ・莉愛(りあ)(26)です。
私の母国アメリカの文化・習慣について毎月連載しています。
『友人と三重県のテーマパークで日本最大規模のイルミネーションがある「なばなの里」に行きました。以前高校生の時にホストファミリーと訪れたことがあり、今回で2回目の訪問です。美しい光の絶景に、忘れられないほどの感動を覚えました。』
■シリーズ(39)誕生日のお祝い
アメリカでは、春の季節が「誕生」と関連付けられることが多いため、今号ではアメリカの誕生日の祝い方や節目の誕生日について紹介します。
◆誕生日の考え方
知人の誕生日に「誕生日おめでとう」と声を掛けることは日本でもよくありますが、アメリカでは、あまり話したことのない同僚・同級生・知らない人にも声を掛け、日本よりも盛大にお祝いします。そのため友人や家族の誕生日を覚えることはとても大切で、誕生日は日本以上に文化的に重要です。
◆祝い方
誕生日には、年代に関わらず、友人や家族と集まってパーティーを開き、ケーキを食べたりプレゼントを贈ったりします。特にこどもは、恐竜やお姫様などのテーマを設定し、20~100人の友人を招待する大規模なパーティーを開くことがあります。ピエロを呼んだり、エア遊具をレンタルしたりする家庭もあります。私がこどもの頃、学校の友人を家に招いて、プールとウオータースライダーを使ったウオーターパーティーを開いた思い出があります。年を重ねると、誕生日の祝い方も次第に簡素になり、家族とレストランで食事をすることが多くなります。
誕生日ケーキはヨーロッパに起源があり、ケーキの上に年齢の数だけろうそくを立てる習慣はドイツから伝わりました。アメリカでは、ろうそくを吹き消す際に目を閉じて願い事をする習慣があります。プレゼントは、こどもにはおもちゃ、大人にはギフトカードやお金を贈ることが一般的です。
◆節目の誕生日
アメリカでは、1歳・16歳・21歳が節目の誕生日とされています。また、「キンセアネーラ」(15歳の女子)や「バル・ミツバー」(13歳の男子)など、他国の文化や宗教に基づいた節目の誕生日を祝う人もたくさんいます。
◇1歳(初めての誕生日)
1歳の誕生日は「生存・健康・幸運」を象徴しています。アメリカでは、親戚や友人と一緒に、1歳の誕生日パーティーを開くことが一般的です。このパーティーの特徴は、「スマッシュ(潰す)ケーキ」を用意し、初めての誕生日を迎えた赤ちゃんが、ケーキを好き勝手に崩しながら食べる姿を見て楽しみます。スマッシュケーキは、安価で健康的なものを選ぶことが多いです。
◇16歳(思春期への移行)
この誕生日は、こどもから思春期への移行を意味します。アメリカでは、昔は若くして結婚することが多かったことから、結婚を意識し始める16歳の女性の誕生日を「スイート16(シックスティーン)」と呼び、ドレスやティアラで着飾り、盛大なパーティーを開くことが多いです。また、16歳になると運転免許証を取得できるため、「独立」を象徴し、誕生日に車を贈る家庭もあります。
◇21歳(大人の仲間入り)
21歳になると、飲酒や喫煙、車のレンタルなどが認められるため、大人の節目と見なされています。そのため、誕生日にはパーティーを開いてお酒を飲んだり、バー巡りをしたりして盛大に祝います。
問合せ先:市民参画課
【電話】64-1314