- 発行日 :
- 自治体名 : 京都府木津川市
- 広報紙名 : 【京都府木津川市】広報きづがわ 2025年4月号
■木造四天王像(もくぞうしてんのうぞう) 現光寺(加茂町北)
本尊十一面観音坐像(重要文化財)とともに現光寺本堂に安置されていた四天王像です。各像とも寄木造で、えらが張った輪郭や目尻が切れ上がる両眼、大ぶりの鼻・口といった顔立ち、バランスよくポーズをとる安定感ある体躯など、4軀に共通する特徴がみられます。また、各像の身体の色(東方持国天(じこくてん):青、南方増長天(ぞうちょうてん):朱、西方広目天(こうもくてん):白、北方多聞天(たもんてん):黒)や姿勢、持物などが、史料から知りえる鎌倉時代再興東大寺大仏殿四天王像の図像に一致することも特徴です。彩色や截金(きりがね)、岩座や邪鬼(じゃき)も当初のものが残る鎌倉期造立の貴重な四天王像であることから、令和4年に府暫定登録文化財となりました。
2か年にわたる修理が完了し、春の特別公開期間5月3日(土・祝)~5日(月・祝)に現光寺で公開されます。
問合せ:文化財保護課
【電話】75-1232