- 発行日 :
- 自治体名 : 京都府伊根町
- 広報紙名 : 広報伊根 2025年3月号(第644号)
■生活支援体制整備事業~何もないからこそ気付いた自然の美しさ・人の温かさ~
みなさん、お住まいの地域で歳を重ねていくということを想像していますか?
いくつになっても人との繋がりや関わりを持って生活を送ることは、元気に暮らすために重要なことです。
本庄浜の岩坪さか江さん・梅垣之江(ゆきえ)さんは夏の暑い日や冬の寒い日に立ち話をする近所の方を見て、「みんながゆっくり集まれる場所があったらいいな」と思っていました。それを知った之江さんのご主人が、自宅の隠居をコツコツリノベーション。カフェをすると決まってから、必要な設備が手に入るなど、とんとん拍子に準備が進み、令和5年10月に小家CAFE(こやカフェ)をオープンしました。
▽ひとなかするって大事だな
2月26日(水)、雪が残る中、小家CAFEでざっくばらんなおしゃべり会。店主のご主人が、参加者の為に駐車場の雪を空かしてくれる。本庄地区を中心に12名が参加しスタート。自己紹介がてら、趣味を語る。それぞれ多彩な趣味に「へー」と声が上がる。「こういう会にはあまり参加したことがないけれど地元で開催されるから来てみた」という参加者に「それはええことだ。ひとなかするのはええこと」と声をかける。
▽こんな良いところはない
之江さん:主人の両親の介護で本庄浜に戻ることになった。周りに店も無いし、静かだし、寂しくて、最初の1か月くらいはわけもなく涙が出た。でも、ふと空を見上げると、星が綺麗だし、窓から大きな虹も見える。何も無いからこそ得られる物があると気付いた。地域の方がとにかく温かい。今はこんなに良いところはないと思える。帰りたくない。伊根が大好き。
之江さんの話に、Iターンの方が「不便が贅沢!」と語る。陽が上る前から「おはようさん」と声が聞こえる。漁師のご主人の見送り、犬の散歩、畑仕事…それぞれ出てきた方たちが挨拶を交わす。そんな日常が最高の贅沢。
外から来たからこそ気付く伊根町の良さ。それを明るい顔で話す之江さんに、参加者も応える。「ここが出来て、私も嬉しいし、来る人も、地域も喜んでいる。ありがとう。」温かい想いに包まれたおしゃべり会でした。
◇参加者の声
・知らない方の話を聞くことが出来て、お知り合いになれてよかった。
・自分一人で来られる所ができて嬉しい。
・2人が温かくておもしろい。
・とても温かく、ほっこりできる場所です。本庄浜が盛り上がりとても良いと思います。
・気安くしゃべれて、とても良い会だと思います。さか江ちゃん、之江ちゃん、ありがとうございます。
■来年度のざっくばらんなおしゃべり会もこういった地域の居場所で開催予定です。
詳細が決まり次第「いねばん」「社協広報」等で随時お知らせいたします。
お問合せ:
・伊根町社会福祉協議会【電話】32-0176
・伊根町地域包括支援センター【電話】32-3041