くらし 【特集】災害時の逃げ遅れを防ぐ! 個別避難計画の作成にご協力を!!(1)

災害時に自力で避難できない方の一人ひとりに合わせた「避難方法」を決めておく「個別避難計画」の作成を進めています。

◆個別避難計画とは?
災害が発生した際に、ひとりでは安全な場所に避難することが困難な方(要援護者)、一人ひとりに対しての避難を支援することができるよう、要援護者の状況や避難先、避難を支援する方などを記載したものです。
要援護者の同意を得た場合に、作成を進めます。
※個別避難計画は、避難支援等実施者による災害時の避難支援を必ずしも保証するものではありません。また、避難支援等実施者は避難支援について、法的な責任や義務を負うものではありません。

◆要援護者とは?
災害発生時にひとりでは安全な場所に避難することが困難な次の方々を要援護者としています。
介護が必要な方:要介護3以上、要介護2以下で認知症高齢者の日常生活自立度II以上
日常生活に支援が必要な方:身体障がい1級・2級、知的障がいA、精神障がい1級、視覚障がい・聴覚障がい3級・4級、音声・言語機能障がい3級、肢体不自由(下肢・体幹機能障がい)3級
医療装置が常に必要な方:医療機器等への依存が高い難病患者

◆どんな支援が受けられますか?
災害発生時、地域で共有されている「個別避難計画」の記載(「誰が支援するか」「どこに避難するか」「避難するときにどのような配慮が必要になるか」)に基づき、安否確認をし、必要があれば安全な場所への避難を支援します。

災害発生!
支援者が要援護者に電話や訪問
要援護者の安否確認

個別避難計画を確認
治療中の病気の有無や、避難場所までの経路を確認

必要に応じて、避難をサポート
スムーズな避難・避難生活に!
※避難支援等実施者による災害時の避難支援を保障するものではありません。

◆個別避難計画を見てみよう!
大規模災害が発生した後に、どう避難するかを考えていては、手遅れになるかもしれません!日ごろから、避難の手助けをする方や避難場所を決めておくことで、いざというときの避難に備えることができます。

◇個別避難計画 表(見本)
・赤枠内は必ず記入してほしいところです!
(赤枠)
表面 ご本人と避難の手助けをする方(避難支援等実施者)(1)の情報
裏面 避難場所

・避難等支援を必要とする理由
(説明)避難支援を必要とする具体的な理由を記載します

・避難の手助けをする方(避難支援等実施者)(1)(2)
(説明)
避難支援が行える可能性のある人を記載します
支援者が個人の場合は、個人の情報を記載します
支援者が地域などの場合は、団体の情報を記載します

・緊急時の連絡先(1)(2)
(説明)緊急時に連絡する必要がある家族や親戚、友人、近所の人などを記載します

・医療機器・治療中の病気又は障がい名
(説明)医療が必要な避難者と判断するために、治療中の病気や持病などがある場合は記載します

◇個別避難計画のワンポイント
避難の手助けをする方も、まずは自分自身の安全確保が第一です。そして、家族や大切な方がいるのであれば、その方々の安否確認も大切です。支援者が避難をサポートできる状態になって、はじめて避難の手助けをすることができるようになります。

防災ヘルメットをかぶった夢ちゃん
「地域のみんなが日ごろの見守り活動とあわせて、個別避難計画作成の活動を進めているよ。区民のみんなもご協力よろしくね。」

◇個別避難計画 裏(見本)
・河川氾濫・津波・高潮
(説明)お住まいの場所の被害想定を記載します

・寝室の位置
(説明)災害時の安否確認を容易にするために記載します

・救急カプセル・緊急通報システム・使用薬・かかりつけ医・福祉サービス事業所等
(説明)かかりつけ医や福祉サービス、服用しているお薬等がある場合に記載します

・避難場所
(説明)防災マップや水害ハザードマップを参考に、近い避難場所を記載します

・避難経路・注意点
(説明)災害時、どこに避難するか慌てないために、あらかじめ自宅から避難所までの簡単な経路を記載します。分かりやすい目印があればあわせて記載します

・移動時に必要な配慮事項
(説明)避難時に必要となる配慮を記載します

・避難生活における配慮事項
(説明)避難生活で配慮が必要なこと(食事でのアレルギーや疾患があるなど)があれば記載します

・署名
(説明)個別避難計画書を関係先に提供することに同意していただきます

◇避難所などの場所はこちらからご確認ください。
淀川区防災マップ
水害ハザードマップ
津波避難ビル一覧
※本紙2次元コード参照