健康 〈健康メモ〉女性の生理痛に効く漢方薬

女性の生理痛に良く効く安中散(5)と芍(しゃく)薬甘草湯(68)の二つの漢方エキス薬があります。月経痛には、是非この二剤の併用が非常に良く有効です。

■芍薬甘草湯(68)
成分には甘草と芍薬の二つの生薬でできています。甘草は下腹部が痙攣(けいれん)して痛い場合には、非常に良く効き、免疫調節作用、抗ウイルス作用があり胃の不調を緩和します。芍薬は鎮痛作用、月経不順の改善、抗炎症作用があります。芍薬は女性の健康のための生薬として広く利用されています。

■安中散(5)
成分には延胡索(えんごさく)と桂皮(けいひ)が含まれ鎮痛作用があります。延胡索には「一身上下の諸痛を治す」と言われます。いわゆる鎮痛剤と考えて、非ステロイド性抗炎症薬的に処方するとよいです。桂皮はシナモンです。鎮痛作用、健胃作用、発汗作用があります。現代医薬のように、服薬後胃が痛くなる心配はほとんど無いと思えます。安中散自体が、胃の痛み止めに有効です。その上、安中散は味も良いので、服用しやすく顆粒剤(かりゅうざい)です。カプセル剤も製造されているので、顆粒の薬を嫌いな人にも、大変服用しやすくなりました。

▽堺市医師会ホームページ
他にもいろいろな情報が見られます。