くらし くらしの窓口 No.577

■こんな脅迫メールにご用心!
他人に見られたくない映像をばらまくと脅して、金銭をだまし取る被害が発生しています。

◇相談
「私はあなたのパソコンの全てにアクセスできるハッカーで、あなたがアダルトサイトを閲覧している姿を撮影した。私がマウスをクリックするだけで、映像をあなたの友人、同僚や親戚に送ることができる。これを回避するには、20万円分の暗号資産を48時間以内に送金すること。このメッセージを誰かと共有したことが分かったら、すぐに映像を送信する」というメールが届いた。身に覚えがないのでお金は払っていないが、私の情報が流出しているのではないかと不安だ。

これは「セクストーション(性的脅迫)」といって不正に入手したプライベートな映像や写真を公開すると脅して、暗号資産を送金させようとする手口の迷惑メールです。相談者に届いたメールを確認すると、意味不明な文言が多く、日本語も不自然でした。このようなメールは不特定多数に送られており、脅迫内容は全て虚偽なので、メールには反応せず無視するよう助言しました。脅迫メールには「メールの発信元が自分のアドレスだった」「実際に使っているパスワードが記載されていた」「自分の氏名や住所が書かれていた」などのケースもあります。何らかの原因で個人情報が流出したものと考えられます。記載されているパスワードを現在も使っているのであれば、すぐに変更しておきましょう。個人情報が記載されていることで信用してしまいがちですが、慌てず冷静になって対処しましょう。セクストーションには迷惑メールのほか、実際にSNSで知り合った相手に送ったプライベートな写真をばらまくと脅される手口もあり、警察が注意喚起しています。被害に遭わないためには、自分の情報を安易に送らないように気を付けましょう。

問合せ：消費生活センター(ステーションNビル3階)
【電話】753・5555