くらし 考えよう・人権

人間が人間らしく生きるための権利、「人権」について考えるコラムです。市内の幼児や児童生徒の人権作品を紹介します。

■幼稚園・保育所・認定こども園作品 つぶやき
◇クラスで育てていたミニトマトの水やりをしていた時のこと
Aちゃん「早く採りたいなぁ。」
Bちゃん「まだ緑やから食べられへんで。」
Cちゃん「あかーくなあれ!あかーくなあれ!」
Cちゃんのかけ声に周りの子どもたちも声を合わせて、一所懸命水やりをしました。ミニトマトが真っ赤になると大喜びの子どもたちでした。

◇給食の座る場所を決めていた時
Bちゃん「Aちゃんの隣に座りたい。」
Cちゃん「私もAちゃんの隣がいい。」
Dちゃん「私も一緒がいいけど…どうしようか?」
Aちゃん「私の横に一人ずつ座って、前に一人座る?」
みんな「いいやん!そうしよう。」
Aちゃんの提案で、みんな仲良く給食を食べることができました。

◇ストップゲームをしていた時のこと
先生「笛が鳴ったら止まってね。」
みんなでゲームを楽しむ中、ストップゲームがにがてなAちゃん。それを知っている子どもたちは、笛が鳴ると、
Bちゃん「いま!止まって!」
Cちゃん「じっとするんやで!」
と、声をかけていました。
そのやりとりを見ていた周りの子どもたちも、自然とAちゃんに声をかけながらゲームを楽しんでいました。

(原文掲載)

●人権擁護委員からのコメント
今年1月に、穴師小学校5年生の「人権教室」に伺った時のこと。授業の後、啓発物品を配付しみんなが喜んでいる中、1人の男子児童が「休んでいる人の分もある?」と小声で尋ねるのです。「あるよー。担任の先生に預けているからね。」と答えましたが、欠席の友だちを気遣う優しさは心に響きました。各作品の子どもたちのやりとりも心が暖かくなります。優しさや思いやりの心を持つことは人権を守る第一歩です。こんな優しい気持ちが、優しいクラス、優しい学校、優しい泉大津に広がってくれたらうれしいです。