- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府高槻市
- 広報紙名 : 広報たかつき(たかつきDAYS) 令和7年4月号 No.1445
■早期のピロリ菌対策で胃がんリスクを減らそう
胃の粘膜に炎症を引き起こし、胃がんの原因にもなるピロリ菌。胃がんリスクを減らすために、積極的に検査し早期に発見し、除菌を行いましょう。
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◆胃がんなどを引き起こすピロリ菌
ピロリ菌に感染し、長く続くと慢性胃炎になります。無症状の人もいれば胃が萎縮性変化を起こして胃酸が出にくい状況に陥る人もいます。萎縮性変化が長期間続くと胃がんのリスクが高まります。また、若い人では萎縮性変化がなくても胃がんになるケースがあります(右図)。
また、がん以外にも胃・十二指腸潰瘍や胃ポリープなど、ピロリ菌を原因としてさまざまな病気を発症することが分かっています。
◆早期対策で胃がん発生リスクを低減
日本でピロリ菌に感染している人は少なくとも3,000万人と推定されています。ピロリ菌を除菌できれば、胃の萎縮を抑制し、胃がんの発症を大幅に減らすことができると言われています。早期に発見・除菌を行うことが重要です。
ただし、ピロリ菌を除菌した後でも、胃がんが発見されることはあります。定期的に胃がん検診を受けましょう(50代以降は無料で受けられます。詳細は右ページ)。
・〔ミニ知識〕ピロリ菌感染経路はどこから?
感染経路は諸説ありますが、主な原因は、乳幼児期における家族などからの経口感染であると考えられています。
感染が分かったら、抗生物質と胃酸を抑える薬を7日間服用することで除菌します。
◆市独自の施策でピロリ菌対策 4月から20代も対象に
市は、胃がん対策としてピロリ菌検査を勧めてきました。中学2年生を対象にした無料のピロリ菌の抗体検査と除菌は、平成26年度から継続して実施。30~49歳の成人向けにも、検査を実施しています。4月からは新たに20代も対象に(下図)。切れ目のない胃がん対策で、早期対策をさらに強化していきます。
○事業カバーイメージ
・POINT
早期対策が有効なピロリ菌。未実施の世代をカバーし、早期対策を強化します。
―成人ピロリ菌検査概要―
問診、血液検査(ピロリ菌抗体検査)を行います。
対象:20~49歳の市民で、過去にピロリ菌検査・除菌治療をしたことがない人
日時:4/1(火)~来年3/15(日)
場所:市内の実施医療機関
※一覧は市ホームページをご確認ください
料金:500円
申込:直接、実施医療機関へ
問合せ:健康づくり推進課
【電話】674-8800
◆50代からは無料の胃がん検診
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50代以降は2年度に1回、無料で胃がん検診を受けられます。
個別検診の場合は、胃内視鏡検査か胃エックス線検査を無料で受けられます。直接、市内実施医療機関で予約してください。集団検診の場合は、日時などを確認し予約してください(本誌37ページに関連記事)。
■がん患者アピアランスケア助成事業 ウィッグなど費用の一部助成
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(要)
市は、がん治療によって外見(アピアランス)の変化を受けた人に、治療と就労・就学の両立を支援するため、ウィッグや胸部補整具などの購入費用の一部を助成しています。
右記(1)(2)の購入費用を各1回ずつ30,000円まで補助します。各対象品を複数点購入した場合、最初の購入日から1年以内であればその合計額で申請することも可能です。
対象:次の全てを満たす人
・市に住民登録がある
・がんと診断され、治療により頭部または胸部に外見の変化を受けている
・助成対象品の購入から1年以内(明細が必要)
・過去に同様の助成を受けていない
申込:随時窓口、郵送で
(1)ウィッグなど
・ウィッグ※1
・毛付き帽子
(2)胸部補整具※2
・補整下着※3
・人工乳房・乳頭※4
※1.装着時に皮膚を保護するインナーキャップを含む
※2.左と右のがん治療ごとに、1回ずつ
※3.外見の変化を補うための機能が備わった補整下着、専用パッドが対象
※4.乳房再建術などで体内に埋め込まれたものを除く
問合せ:健康づくり推進課
【電話】674-8800