くらし 【クローズアップ2】令和6年度決算 たかつきの財政状況(5)

■たかつきの家計簿
市の令和6年度の決算状況をお知らせしましたが、ここでは一般家庭の家計簿に置き換えて分かりやすく紹介します。
※令和6年国民生活基礎調査のデータを元に月額を算出

「月収447,000円の世帯を想定しているよ」

収入(月収)

「収入がきちんと確保されているのが分かるね」

支出(月額)

「医療費や保険料が占める割合が大きいね」

貯金・借金

「預貯金が借金を上回っているので、家計は安心だね」

■公営企業の経営状況
公営企業会計は、地方公営企業法に基づく企業として、経済性を発揮するための会計処理方式で、独立採算制による経営が原則とされています。市の三つの公営企業会計の決算をお知らせします。

(千円)

◆水道
水需要の減少や物価高騰などで黒字額減
黒字 5億3,450万円
黒字額は4年連続で減少。引き続き人口減少に伴う水需要の減少や物価高騰などの経営課題に直面しています。
基幹管路や重要給水施設管路の耐震化など水道施設を強靱化(きょうじんか)するため、今年度10月から水道料金を改定。将来にわたり安定給水を堅持できるよう取り組みます。

▽令和6年度の主な事業
・水道部庁舎耐震改修その他工事
・大冠浄水場非常用発電機棟新築・電気設備工事
・奈佐原受水池改修工事
・樫田浄水場除濁設備等築造工事
・東天川三丁目地区などで配水管敷設工事(配水管を総延長7,864m敷設・更新)

◆下水道
黒字維持も厳しい経営環境 自主財源確保へ
黒字 5億260万円
コスト縮減などで黒字額が前年度より増加したものの、今後も、人口減少などによる使用料の減収、物価高騰などで厳しい経営環境が見込まれます。
事業費の平準化やコスト縮減に努め、マンホールふたの広告など新たな自主財源を確保しながら、持続可能な事業経営に取り組みます。

▽令和6年度の主な事業
・柱本三丁目などで汚水管きょを新設
・高槻東幹線で管きょ耐震化工事
・災害用マンホールトイレの整備(若松小学校他5校)
・高垣町などで管きょの更新工事
・宮之川原元町他で局所的な浸水対策工事

◆市営バス
乗合収益微増も費用増加で赤字決算
赤字 1億2,173万円
乗降客数が増加し、運送収益も前年度比で微増。一方で、物価高騰による影響をはじめ、2024年問題への体制整備や人件費の増加、新紙幣対応のための機器改修などで費用面が増加しました。厳しい経営環境が続くため、収支改善策の検討を進めています。

▽令和6年度の主な事業
・定期券販売窓口にキャッシュレス決済導入
・遅延証明書および運賃・距離証明書のウェブ発行開始
・2024年問題に対応したダイヤの見直し
・ドライバー異常時対応システムを搭載したバス車両への更新
・「おでかけパス」「かるがもパス」「こうのとりパス」の継続実施

問合せ:財務管理室
【電話】674-7352