文化 善兵衛ランド

■7月の星空
南の空の低いところに、夏の星座さそり座が見えます。赤い1等星アンタレスを中心に、右上から左下にS字を描くように、さそりの体を表しています。アンタレスは太陽の約850倍の直径をもつ赤色巨星で、さそりの心臓といわれています。
宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」では、「さそりの火」として登場します。主人公ジョバンニが、丘の上でぼんやりしていると「銀河ステーション」という声が聞こえ、気がつくと、友人カムパネルラと銀河鉄道に乗っていました。二人の旅のはじまりは、はくちょう座の「北十字」、そこから天の川の岸に沿って進んでいきます。すると、川の向こうに「ルビーよりも赤くすきとおり、リチウムよりもうつくしく酔ったようになって」燃える赤い火を見つけました。これが「さそりの火」です。今までいくつもの命を奪っていたさそりが、井戸に落ちておぼれかけた時「こんなにむなしく命を捨てずに、どうかこの次にはみんなの幸いのために自分の体を使ってほしい」と祈ったことで、さそりの体は真っ赤な美しい火になって夜の闇を照らすようになったのです。
二人は、音もなく明るく燃える美しい火をながめました。その後、二人の不思議な旅は「南十字」まで続いていきます。

■惑星の観察
金星が昼過ぎまで観察できます。

■7・8月の休館日
水曜日、7月24日(木曜日)、8月15日(金曜日)
※7月17日(木曜日)、8月28日(木曜日)は集会室と多目的室のみ利用可。

問合せ先:善兵衛ランド
【電話】072-447-2020

◎詳しくは、ホームページでご確認いただくかお問合せください。参加費や費用などの記載のないものは無料です。