健康 貝塚市医師会

■医療用麻薬
「医療用麻薬についてどのような印象をもっていますか?」10年程前の政府広報室の世論調査からは、「正しく使えば安全」「がんの痛みに効果的」との回答が52.8%と55.7%でした。
一方、「精神的におかしくなる」「怖い」「寿命を縮める」などのマイナスなイメージは各々10%以上という結果でした。
「精神的におかしくなる」というのは一般的な麻薬のイメージを医療用麻薬にあてはめられているからと思われます。麻薬というイメージが良くないので医療用麻薬をオピオイドと言い換えて説明することもあります。一般的には、がんの痛みを取る量のオピオイドだけで精神的におかしくなることはないとされています。実際にオピオイドを使用していなくても終末期の患者様はミネラルのバランスを崩したり、不安と恐怖、意識もうろう状態などでおかしな事を言ったりしたりされる事がありますし、オピオイドを使用していても最後まで精神的に変わらない患者様も多くおられます。
「寿命を縮める」ということもありません。オピオイド使用量と生命予後の関係は優位な相関を認めません。それよりも、痛みや苦痛を緩和して、限りある残りの時間を少しでも穏やかに過ごすために、前向きに主治医とコミュニケーションをとって、オピオイドを含めた緩和医療について考えてみてください。

問合せ:貝塚市医師会
【電話】072-423-4130

◎詳しくは、ホームページでご確認いただくかお問合せください。参加費や費用などの記載のないものは無料です。