くらし 地域で安心して暮らし続けるために(1)

市では、地域生活支援拠点等の整備・拡充を進め、障がいのある人および児童が地域で安心して暮らし続けるため、障がいの重度化や高齢化、親亡き後にも切れ目なく支援を提供できる体制を構築することを目的としています。
必要とされる支援・機能を複数の事業所で分担し、連携することで地域を支える「面的整備」を進めてきました。
地域生活支援施設に必要とされる五つの機能とは、(1)相談(2)緊急時の受け入れ・対応(3)体験の機会の場(4)専門的人材の確保(5)地域における体制づくりです。
今回は、(3)体験の機会・場を提供している4事業所を紹介します。

■社会福祉法人 守口市社会福祉協議会 シャイン・おらんく
◇安心して自立した生活を送れるようサポートを
知的障がいのある人が仲間たちと一緒に生活しているグループホームです。敷地面積が広く、個室やリビングでゆったりとした時間を過ごされています。お庭も広く、花を愛でたり、畑で収穫した野菜を食べたり、季節を感じながら生活をしています。また、シャイン・おらんくは1床ずつ短期入所を併設しています。単独型よりも家庭的な雰囲気の中で過ごすことができます。将来、グループホームでの生活を考えている人にとっては具体的に体験できる場所となっています。親御さんの入院などで緊急の受け入れもしています。
令和8年4月には、わかたけ園(寺方元町4-7-13)近くに女性専用のグループホームと短期入所を立ち上げる予定です。詳しくは問い合わせください。

問合せ:【電話】06-6992-7339

・部屋で一緒に過ごすのが楽しいです

・入居者が毎日を過ごせる「もうひとつの家」です。入居者の皆さんが笑顔で自分らしく暮らせるよう心掛けています。あたたかく、ほっとできる家庭的雰囲気の中で、ゆったりとした毎日を一緒に過ごしています。
サービス管理責任者 後藤友香(ごとうゆか)

グループホーム…障がいのある人が地域で安心して自立した生活を送れるよう支援する共同生活の場です。
短期入所…在宅で暮らす障がいのある人が家族の都合(介護の息抜き、旅行、病気)や自身の希望により一時的に泊まるサービスです。

■社会福祉法人 守口市社会福祉協議会 わかたけ園
◇一人ひとりの〝やりたい〞をかなえ、笑顔で過ごしてもらうために
主に知的障がいのある人が約60人在籍しており、日々の活動に取り組んでいます。
余暇活動としては、創作活動や映像鑑賞やカラオケ、体操・ストレッチなどを行っており、大枝公園や淀川河川敷へ散歩に出かけたり、イオンモール大日で買い物を楽しんだりもしています。園内行事として、節分や七夕などの季節行事や3B体操などを行っています。
園外での行事は、バーベキューをしたり、植物園や博物館に行ったりしています。
地域交流の一環として、毎年わかたけまつりを開催しています。
飲食物の販売やゲームコーナー、さをり織や陶芸の絵付け体験などを行っています。
また、外部のボランティア団体に依頼し、歌や演奏などで会場を盛り上げてもらっています。
利用者の皆さんには、毎日を楽しく過ごしてもらえるように支援しています。
一方で、楽しく過ごしてもらうだけではなく、自分でできることには自分で取り組んでもらい、できないことはどうしたらできるようになるかを本人と一緒に考えて、よりよい生活につながるような支援を心掛けています。
園長 梶健三(かじけんぞう)

▽さをり織り
さをり織りには織り図がなく、色や織り方、織り機、素材などが自由で、どれも世界で一つしかないオリジナルです。一人一人の手から生まれる感性で自分らしい表現が磨かれていきます。

▽陶芸
生産活動の一環として、陶芸での作品づくりに取り組んでいます。制作した作品は、ボランティアフェアや守口市民まつりなどのイベントで販売しています。

・利用者の皆さんも職員の年齢も性別もバラバラですが、そんなことを感じさせないほど、皆が一緒になって楽しく日々を過ごしています。

◇市民交流スペース
地域の皆さんにも利用可能な部屋があります。広い会議室内にはキッチンも完備!!
利用するには予約が必要ですが、気軽に利用してください。

問合せ:わかたけ園(寺方元町4-7-13)
【電話】06-6997-4747