健康 医学豆知識 八尾市医師会

■機能性ディスペプシア
最近、「胃の調子が悪いけど、検査では異常が見つからない」という悩みを抱える人が増えています。こうした症状は「機能性ディスペプシア」と呼ばれます。胃の働きに異常があるにもかかわらず、内視鏡検査などでは明らかな異常が見られないのが特徴です。
主な症状は、食後の胃もたれ、少量でおなかがいっぱいになる感じ、みぞおちの痛みや灼けるような感覚などがあり、こういった症状は高齢者だけでなく、働き盛りの世代にも多くみられ、ストレスや不規則な生活、早食い、過度な飲酒、喫煙などが主な原因です。
治療には胃の動きを整える薬や胃酸を抑える薬、漢方薬といった薬によるものや、生活習慣の見直し、ストレス対策といったものがあります。症状が軽い場合は、ゆっくり食べる、規則正しい食事や睡眠を心がけるだけでも症状の改善が期待できます。
「検査で異常がないから大丈夫」と我慢せず、不調が続くようであれば内科医にご相談ください。

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