くらし COLUMN「コラム」(1)

消費生活相談員コラム
消費生活ウォッチング

住宅のリースバック契約にご注意!

住宅のリースバックとは
自宅を売却する契約と同時に、不動産賃貸契約を結び、売却後は家賃を払いながら、同じ家に引き続き住む契約です。「住宅リースバック」に関する相談は全国の消費生活センターに寄せられており、ここ数年増加傾向にあります。

・事例
夫婦2人で年金生活をしていたが、6年前にマンションを売り、そのままそこに賃貸で住み続けられる契約をした。売却価格は1000万円で家賃は月額15万円。夫婦2人の年金で十分暮らしていけたが、しばらく経って夫が亡くなると、年金額が減り家賃が払えなくなった。払えなければ出て行ってもらうと言われている。

・アドバイス
リースバックで結んだ賃貸借契約は、期間が定められている場合も多く、ずっと住み続けられる保証はありません。家賃が相場より高く設定されていたり、更新時に家賃が値上げされたりする場合もあります。また事例のように経済的事情の変化により、家賃の支払いが困難になる可能性もあります。
自宅を不動産業者に売却した場合、クーリング・オフはなく、契約が成立すると無条件で解除できません。メリット・デメリットやしくみをよく理解し、安易に契約しないようにしましょう。

問合せ:消費生活センター
【電話】56-0700