子育て ここにこ便り No.26

~ここでニコッと笑顔になれるから、ここに行こう!~

■おんぶする民族
昔、子どもを連れて歩く文化をもつ地域では、体の前では仕事をし、背中では子どもをおんぶして育てていました。おんぶの仕方や使うひもの種類は、その土地の風土や人種の骨格が影響を与えているようです。
多くの国では身近にある道具を用いています。日本では着物の一部や帯、さらしなどが使われ、なかでも東北などの寒い地域では、着物やねんねこ半纏(ばんてん)の中に赤ちゃんをおんぶして保温している姿が日常的でした。
日本の絵巻物の中の風景には、赤ちゃんを抱っこしているのは授乳や遊びの間だけで、買い物や農作業ではおんぶしている姿が描かれています。

▽昔の日本のおんぶから近代のおんぶへの変容
着物の一部や帯、さらしを利用してのおんぶは赤ちゃんの頭の位置が高いのが特徴で、後ろに回した手が赤ちゃんのお尻につくようになっています。これは日本人の体形や生活環境にあわせたおんぶの方法です。赤ちゃんの脇で支えるおんぶで、背中とおなかに全体で体重を分散させることができます。そのため首がすわった4ヶ月ほどでおんぶすることが可能でした。
赤ちゃんは肩越しに外をあちこちみることができ、周囲の様子が見えて自然と知恵がついたのだとか。
時代を経て、脚をいれるホールと背あてがつくられお尻で座るおんぶ紐が一般的になっていきました。

▽おんぶから抱っこへ
もともと日本にはおんぶ紐しかなかったのですが、戦後に海外のものを模範して抱っこひもができたそうです。その後は、抱っこをすることが増えてきて、家事をするときはおんぶをしても、外出時は抱っこが主流になっています。
最近ではおんぶ抱っこ紐も販売されています。生活にあわせておんぶや抱っこをして、子どもの成長と生活を楽しめたらいいですね。

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