文化 【特集】映画 花まんま×東大阪 4月25日Roadshow(1)

東大阪市と滋賀県彦根市を舞台にした映画『花まんま』が4月25日(金曜日)に公開されます。
この作品は第133回直木賞を受賞した朱川湊人さんの短編集『花まんま』の表題作で、「九十歳。何がめでたい」など、笑いと涙、感動が詰まった作品を発表してきた前田哲さんが監督を務めます。
恩智川沿いや布施商店街など、重要なシーンが東大阪市で撮影されました。
今回の市政だよりでは、主演の鈴木亮平さん、有村架純さんのインタビューとともに本作の魅力を紹介します。

■映画『花まんま』
不思議な記憶を巡る、兄と妹の物語

▽ストーリー
「花まんま」それは、大切な人に贈る小さな花のお弁当。大阪の下町で暮らす二人きりの兄妹。兄・俊樹は、死んだ父と交わした「どんなことがあっても妹を守る」という約束を胸に、兄として妹のフミ子を守り続けてきた。妹の結婚が決まり、親代わりの兄としてはやっと肩の荷が下りるはずだったのだが、遠い昔に二人で封印したはずの、フミ子の〈秘密〉が今になって蘇り…

本予告映像(本紙の二次元コード参照)

▽東大阪市内の主なロケ地
・恩智川沿い
物語の導入となる重要なシーンが撮影されました。鈴木亮平さん演じる俊樹と有村架純さん演じるフミ子が本当の兄妹のような息のあった自然な掛けあいが展開されます。

・布施商店街
布施商店街では、フミ子と婚約者の太郎(鈴鹿央士さん)が、大切な話をするシーンや、俊樹と幼馴染の駒子(ファーストサマーウイカさん)による夜の帰路など、商店街の賑わいとともに物語の転換点となる場面が描かれています。

▽エキストラとして市民も参加!
布施商店街での撮影当日に声をかけていただき、エキストラとして参加しました。ちょうどお店の前での撮影でしたので、俳優さんやスタッフさんの控室としてお店も利用いただきました。
『花まんま』をきっかけに、多くの人に訪れてもらい布施商店街がさらに賑わってくれたらと思います。
居酒屋 徹ちゃん 店長 髙木徹さん

■special interview
『花まんま』大きな家族の物語
皆さんに届くように

俳優 鈴木亮平さん
俳優 有村架純さん

映画『花まんま』では、俊樹とフミ子が暮らすまちとして東大阪市で数多くの重要なシーンが撮影されました。
兄・俊樹を演じられた鈴木さん、妹・フミ子を演じられた有村さんに撮影時のエピソードや映画の見どころをお伺いしました。

▽東大阪市では、俊樹とフミ子が暮らす家のシーン、布施商店街でのシーンなどが撮影されていましたが、市内で撮影中印象的だったことを教えてください

鈴木さん
恩智川でのクランクインの日に、川沿いに菜の花がたくさん咲いていたんですよね。
その景色がすごく美しくて。開花に合わせたわけじゃないみたいですけど、『花まんま』のクランクインがこんなにたくさんの菜の花に迎えられて、すごく嬉しかったです。

有村さん
私も鈴木さんも関西出身ですが、地元が近いスタッフさんがいたり、撮影現場にご家族の方がいらっしゃったり、地元ならではの出来事がありました。

鈴木さん
布施商店街の近くに、戎神社がありましたよね。僕の出身の西宮市にもえびす様で有名な西宮神社があって、えびす様で繋がっているなと思ってちょっと嬉しかったです。

▽撮影にあたって準備したり、撮影地について調べたりしたことはありますか

鈴木さん
関西弁で演じるのは久しぶりでしたが、僕は大阪のすぐ横の兵庫県出身なので、東大阪の言葉(イントネーション)は少し違うんですよね。東大阪出身の方言指導の方と打ち合わせをさせていただきました。台本を全部読んで、違うところを指摘してもらったら結構違いがあって。
言葉ひとつとってもアクセントが違ったり、そういう驚きがいっぱいあって楽しかったです。

有村さん
撮影に入る前には、そのまちのことについて必ず調べます。ここのまちはこういったものが有名で、こういう場所があるんだなって発見できたりとか。
また、作品を通してそのまちの良さを伝えることが撮影する場所をお借りするうえで自分たちの任務というか、作品を通して魅力を伝えることで、たくさんの人がそのまちを訪れてくれて、いい循環を作っていければと思っています。そのために、そのまちの人たちと交流したり、おいしいごはんをいただいたり、作品を通してもっと力になれたらいいなと思います。

▽映画の公開を心待ちにしている東大阪市民の皆さんにメッセージをお願いします

鈴木さん
同じ関西人として、関西の人たちがもっている「シリアスになりそうなことも笑いに包んでお届けする」っていう気持ちだったり、その中でも溢れてしまう愛情だったりとか、だからこそ生まれる絆みたいなものをどうやったら表現できるかいろいろ考えながら演じました。表に出さないからこそ感じ取ってもらえる愛情や、愛情が溢れてどうしようもなくなってしまうところは大阪だなと思いますし、すごく共感していただけると思います。

有村さん
関西出身のキャストの方々がたくさん出演されていて、リアルな関西弁で、皆さんが見ても安心できる、色濃く関西の血が流れてる作品だと思うので、ぜひぜひ見て心をほぐしてもらえたら嬉しいなと思います。