- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府東大阪市
- 広報紙名 : 東大阪市政だより 令和7年(2025年)4月号
市立東大阪医療センターのスタッフがリレー形式で医療に関する情報などをお届けします。
■第98回 眼窩底骨折など顔の骨折のことは形成外科へ
▽市立東大阪医療センター 形成外科 市野直樹部長
腕や足の骨折は整形外科を受診しますが、鼻や頬骨などの顔の骨折は何科で診てもらうかご存じですか。手術をするときなど、顔の皮膚を大きく切るわけにはいきませんので、顔の骨折は形成外科で診ることが多くあります。
顔の骨折の中には、目を強く打った場合に眼球の入っている穴(眼窩)の床の骨が破れてしまう眼窩底骨折があります。眼窩の床の骨は薄く、下には上顎洞という空洞がありますので折れやすくなっています。折れた骨の隙間に眼球の周りの筋肉や脂肪がはまり込んで目が動かなくなることがあり、この場合は手術が必要になります。また、眼窩床には頬や上口唇の感覚神経が走っており、ここを骨折すると長くしびれることもあります。
ほかに鼻骨骨折などはその日に治療することもありますので、顔の骨折などでお困りの際は、形成外科へ相談ください。
問合せ先:地方独立行政法人市立東大阪医療センター事務局地域医療連携室
【電話】06-6781-5101【FAX】06-6781-2194